団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

振り込み詐欺にかからない当たり前のこと

2008-10-21 10:09:37 | Weblog
 振り込み詐欺の防止に警察は躍起になっている。先日もごく狭いATMに入ったら、横に太った警察官が突っ立っていてビクッとした。
 それでも、何百万円かの被害にあっているのだから、敵もさる者である。私の知人でも、被害に遭いそうになっている。交通事故を起こし相手の車がやくざで、すぐにお金が入用、振り込んでくれ、という電話があった。電話に出た奥さんはパニック状態になり、財布をつかんでうちを出ようとした。ご主人がいて慌てて止めて、息子さんに確認したら、そんなことはない、という返事だった。
 息子や娘、あるいは孫が心配で、もうほかのことは考えられなくなってしまうそうだ。それだけ騙す相手の口調も真剣で切羽詰っているのだろう。
 口先ひとつでよくそこまでできる、というのが騙されたことのない人の感想だが、最近では振り込みではなく、エクスパックという郵送も送金手段に使われている。
 防止策はあるのか。まあ、ずばり言ってしまえば、振り込まないことである。どんな状況に陥ろうと、相手の顔を見て、お金を渡す。これの徹底だろう。昔からお金の授受はそうしたものだ。
 相手がうちまで来れなければ、誰か信用のある人物に託す。あるいは、こちらから出向く。それぐらいのことをするのが、親の務めではないか。
 この振り込み詐欺の底流には、なんでもお金で解決する風潮がある。だからこそ、親は金さえ送ればなんとかなる、と結局は安直に考える。その現場に出て行って対決する、という気構えがない。
 相手の言いなりになって、お金さえ送っておけば解決する、という親の甘い考えにも起因しているわけだ。
 もうひとつは、使われる携帯電話というのが、状況によって声が変わる。いつも聞きなれた声であっても、電波状態によっては変声する。あれっ、と思っているうちに相手のペースに乗せられてしまう。携帯電話ゆえでもあるから、現在の犯罪でもあるが、いくら携帯でも息子・娘や孫の声を聞き分けられないのも、まことに情けない。親子のコミュニケーションの断絶もある。
 とにかく相手の顔を見てお金を渡す。それ以外はノー。この徹底が振り込み詐欺の廃絶につながるのではないか。
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