団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

気がつくと欲しい物がない

2011-10-23 15:58:04 | Weblog
 今朝の新聞で、テレビが売れないと家電業界の嘆き節の記事があったが、地デジの特需であれだけ売れてしまえば反動があって当たり前、当分は辛抱というものだろう。
 その記事を読みながら、そういえば欲しい物がないなあ、とつくづく思う。スマートフォンが人気で、ガラケーと半々になるのは時間の問題とか。
 とはいえ現在使っているガラケーの支払い価格が3000円~3500円、これをスマホにすれば7000円以上の倍になるのは確実。それでなにをするか、といえば、スマホでネットを見るだけ。通話とメールしか使ってないから、スマホになってもネットは見ない。
 ネットブックを持っており、WiFiでも繋げられるようにしているから、仕事ではこちらを多用するだろう。ただ最近は重く持つのが面倒になって、持ち歩かなくなってしまった。
 スマホとダブっては無駄になる。散歩にも持ち歩くMP3プレーヤーはほとんど毎日使っているが、使えば使うほど専用機のほうがいいに決まっている。
 パソコンは仕事用とリビングの37型テレビの横にも接続されており、大画面テレビでゲームも楽しめ、ウェブサイトも観賞可能だ。ただ無線LAN環境にはないが、有線で繋がっているのだから、いまさらだ。
 テレビの前にラジオが置いてあり、AMをよく聴くようになっている。強いて言えば、感度のいいラジオが欲しいなあ、と思うことはあるが、これもネットラジオでカバーできるようになった。
 テレビは37型を2年前に購入して、3Dは関心がないし、DVDレコーダーに接続してあって、ケーブルテレビでBSもCS放送もそれぞれ観られる。他の局で見たい番組もあるが、録画しても観ている時間がない事情もある。
 車は持っていないし、持つ気もない。さほどの趣味はなく、こうやって身の回りを眺めていると、本当に欲しい物がなくなっていることに気づく。
 ファッションは、まあ、流行に遅れない程度のモノを身につける必要があるとしても、それほどずれているわけでもないし、最近買ったものは靴2足だった。ここ3年以上買っておらず、靴の裏を見たら、かかとに穴が空いていて仕方なく買った次第だ。
 63歳にもなると、読みたい本も少なくなってくる。ちょっと以前は図書館で漁るようにして読んでいたが、返すのがプレッシャーになって、娯楽用としてはもっぱら古本に頼っている。
 カメラも仕事用を含めると、4台がテーブルに並んでいるし、買い換えるほどの魅力があると感じるカメラがあるにしても、まあ、いいいだろう、と思ってしまう。
 団塊の世代、中高年に含まれる私が、このように欲しい物がなくなっている。すでに足りているというほうが正確だろうが、やはりもうモノの時代ではなくなってきているのではないだろうか。かといって心の充足とは遠い気がする。不思議な時代を歩んでいる。 

「60からのマイソング55」を配信中。毎日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。また「Web写真人」でも検索できます。URLはhttp://shashingin.web.infoseek.co.jp