団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

登録料ビジネスに気をつけよう

2009-01-22 09:07:22 | Weblog
 わが友人が体験したことだが、60歳も過ぎ、なにかうちでできる仕事はないか、とネットで在宅業務を探していた。常時いくつかの仕事は載っており、DTPもでき、ライティングや編集もできるから、そうした職種を選んでいろいろとアプローチしてみた。
 後日あるところから電話がきた。若い女性の声で、ライターの仕事だった。
 あれこれ仕事の内容を説明し、スキルによってランクがABCとあって、最低のCランクでも1日2~3時間働けば5万円以上の収入になるという。
 Aランクになれば、もっとレベルアップし、さらに指導の仕事も頼むようになる、といった。その辺で、その友人はピンときた。
 それから、おもむろに彼女は、まずCランクの登録料はと切り出した。友人はお金がかかるようでしたらお断りします、と決然といって電話を切った。
 その登録料の金額は聞き損ねたらしいが、説明の途中からなんとなくマルチっぽい匂いがあったという。
 その会社はクライアントから仕事を依頼され、契約ライターに仕事を仲介して手数料をとるわけだが、その仲介料はクライアントから取るべき筋合いのものだ。
 仕事のたびに仲介料をいただくのは悪いので登録をともいった。こういう手合いを登録料ビジネスという。
 登録して仕事が必ず来るとは限らない。仕事があるたびに少額でも仲介料をとる方が誠意があるし、それが本来の形だ。
 想像だが、たぶん登録した半分の人に仕事を渡す、半分にはなにもしないで登録料をもらってなしのつぶて。仕事を渡した半分の人をある程度使って、スキルもできて次はBランクにといって、またBランクの登録料をとる。そして次にまた半分を残す。
 こうした繰り返しで登録料で儲けるのだろう。ネットだから、まさか会社に来てまで抗議する人もいまいし、ほとんどが泣き寝入りになるだろう。
 仕事が欲しいから、つい登録料を払ってしまう。1万円としても300人いれば300万円になるわけだ。ネットに掲載してあとは電話で完了。安いものである。
 不況である。在宅の仕事だって欲しいひとはいっぱいいるが、こうした巧妙な手口のビジネスには注意しなければならない。どんな条件でも働く側から、お金をとるというのはまず眉唾ものである。

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