団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

震災後の世の中の変化

2011-06-27 11:09:35 | Weblog
 節電対策で家庭も企業もさまざまな対応を迫られているが、東日本大震災以降、やはり国民の意識は大きく変わった。
 あまり気にもしていなかったことや無用と思っていたことが、改めて見直されチェックされ、いまの人々の意識に適った形や在り方に変更を迫られている。
 大きな時代の結節点といっていいだろう。これほどの大きな変化が、なにをもたらしているのだろうか。
 ちょうど団塊の世代が大量退職しつつあるど真ん中に起こったことであり、大きいことはいいことだと信じ、中流意識を増勢した我々も含めて、経験のしたことのないはじめての時代を迎えているわけだ。
 そんな目で世間を見ると、変化をまざまざと肌で感じることができる。昨日、ショッピングモール内のユニクロに行ったが、混雑し老いも若きもワゴンに最新のファッションを詰め込んでいた。
 これからの時代は、アンチエイジングがキーワードであり、みんな同じファッションに身を包むことになっていく。
 そうした一律性が進んでく中で、その一律社会が壊れている予兆もある。会社の勤務形態も変わり、在宅勤務や社外オフィス、フリータイム制なとによって、仕事の在り方も変わっていく。
 飲み屋を例にとると、5時オープンでは対応し切れなくなろう。会社の勤務時間が一律であったからこそ、5時に開店した。ところがサマータイム導入なら、3時頃開けてもけっこうお客は入ってくるかもしれない。早く飲み早く帰る、とパターンが定着しよう。
 さらに企業の退職者が集う場は、やはりかつて勤めた会社の近所になる。彼らも早めに会って早めに帰ることを心がける。
 つまり飲み屋はやはり早く開店しなければならない。現にOB会の集いで6時前にカラオケバーに8人の客が来た。その前はきっと居酒屋で飲んでいるから、やはり4時頃からやっているわけだ。
 以前は陽が高いうちに飲むのは気が引けたものだが、その常識が通用しなくなっていくのだろう。居酒屋の例だけでなく、ことごとくこれまでの常識や当たり前とした意識が変わっていかざるを得くなっていく時代に逢着している。
 いいことか悪いことなのか。答えはまだないのだが、東日本大震災以降、人々はきっと賢くなったことだろう。そして菅政権以外でいえば、正直であろうとしている。
 東日本大震災で亡くなった方々は、生き残った我々の代わりに逝ったとすれば、我々こそが矜持を正して生きていかなければならないのではないか。そういう姿勢を貫き通せる社会にしていくことが肝要だ。

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