団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

日本でコールドケースなら時効どうなる

2009-10-24 09:46:54 | Weblog
 警視庁が未解決事件の専門班として「特命捜査対策室」を設置する、と新聞が報じた。通称「コールドケース」と呼ばれる事件を、最新の科学捜査のメスを入れて、当時では無理だった証拠物件の再鑑定などをして、事件解決を糸口を探るセクションだ。
 それにしても「特命捜査対策室」では、なにをする部署が分からない。せっかく作るのだから「迷宮事件捜査室」とか「未解決事件専門部」とか、したらどうか。いかにも役所らしい名前に笑ってしまう。
 ただ日本の場合は、時効がある。殺人事件でも15年経てば立件できなくなる。米テレビ映画の「コールドケース」の場合、アメリカでは時効がない前提で制作しており、第二次大戦前の事件でも掘り起こして捜査している。
 テレビドラマが現実通りに制作しているわけではないが、かなりリアルに作られており、たぶん現実の捜査に即しているのだろう。
 ということは、設置する警視庁はすでに時効廃止が視野に入っているのではないか。国民の意思は、時効廃止に傾いている。アンケートをすれば、過半数の国民は時効廃止に賛成するだろう。死刑廃止とは違って、罪は許されるべきではないのだ。一生、追われるとすれば、自首という行為も増えるのではないか。
 だから、結局「特命捜査対策室」の対象とする事件は、事件発生から10年以上が経過した時効寸前のものだ。それが残念だ。時効がなければ、世間を騒がせた事件を掘り返し、違った角度からスポットを当て再捜査が長い時間をかけてできる。
 しかも、時候がなくなれば、犯罪は割りに合わない、という抑止力にもなり得る。だから、時効廃止が現実のものとなってきたから、こうした対策室もできたわけだろう。警視庁だけでなく、全国の警察本部にも拡大してもらいたいものだ。
 ちなみにテレビの「コールドケース」だが、現在はテレビ東京が土曜日の深夜に日本語版で放送している。以前は、WOWOWかCATVでしか見られず字幕だった。しかしテレビ東京もたまに放送とない日もあり、あまり腰が据わっていない。
 一見の価値あるアメリカのテレビ映画といえる。ミステリーとして視点がぶれず、事件当時と現在が交錯し、60年代のポップスのメロディにのって、殺された人間の無念さを浮かび上がらせる構成は感動的といえる。深夜だから、録画してぜひ見てほしいものである。

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