中山国交省大臣が辞任した。同時期に、小泉元首相が政界を引退することを明らかにした。
中山大臣は、成田空港のゴネ得、次に単一民族、そして日教組の弊害などの失言を繰り返して、辞任に追い込まれたが、失言は成田空港の発言だけで、あとはそうした持論の持ち主なのだろう。
中山大臣は、組閣のときに町村派から無理に押し込まれたそうで、大臣になるなら文科省をやりたかったのではないか。小泉内閣のときにやっているからだが、派閥の力学で国交省の大臣になってしまった。それが開口一番、ゴネ得でケチがついてしまった。それで嫌になって、故意に失言を繰り返した節がある。
なぜなら、自分の発言がどういう結果を招くかは、これまでの政治経験から百も承知だろう。それをわざわざ日教組での発言はダメ押しさえしている。つまり持論を展開したわけだ。結果、辞任になったが、してやったり、憎っくき日教組に一矢を報いた、といった心境ではないだろうか。
そう考えた方が分かりやすい。国交省の大臣なんかやりたくない、とへそを曲げ、それなら辞める前に言いたいことをいってやれ、というのが正直なところだろう。
確か、麻生さんは適材適所といっていたが、中山さんの件でぼろが出てしまった。
小泉さんはとっくに辞めたい、という意向で、しかも選挙区を次ぐ二代目も決まっており、早くバトンタッチをしたかったのだろう。総選挙を前にタイムリーな辞め方ではないか。
同じ地盤から2人が立候補できるわけではなく、小選挙区制が生んだ引退劇といってもいいだろう。
そもそも日本の政治家は、国家を論ずる前に、地元を論じなければ有権者の支持を得られない。地元の利益を誘導して、おらが先生、という立場にならなければならない。
そのおらが先生が国会の場で、国家を論じてくれるから鼻が高い。そのおらが先生と思われているあいだに、地盤を引き継いでくれる人材を育てなければならない。
幸い、小泉元首相は次男坊が継ぐことになり、自分の影響力のあるうちに、まず代議士にしたい、という意向が強く働いたのだろう。そうやって、地盤が引き継がれていく。安倍さん、福田さん、そして小沢さんなど二代目・三代目はみんなそうだ。
それが悪いわけではない。地元の一致団結を得るには、どこの馬の骨では困る。残念ながら、それが日本の政治の原風景であるのだ。
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中山大臣は、成田空港のゴネ得、次に単一民族、そして日教組の弊害などの失言を繰り返して、辞任に追い込まれたが、失言は成田空港の発言だけで、あとはそうした持論の持ち主なのだろう。
中山大臣は、組閣のときに町村派から無理に押し込まれたそうで、大臣になるなら文科省をやりたかったのではないか。小泉内閣のときにやっているからだが、派閥の力学で国交省の大臣になってしまった。それが開口一番、ゴネ得でケチがついてしまった。それで嫌になって、故意に失言を繰り返した節がある。
なぜなら、自分の発言がどういう結果を招くかは、これまでの政治経験から百も承知だろう。それをわざわざ日教組での発言はダメ押しさえしている。つまり持論を展開したわけだ。結果、辞任になったが、してやったり、憎っくき日教組に一矢を報いた、といった心境ではないだろうか。
そう考えた方が分かりやすい。国交省の大臣なんかやりたくない、とへそを曲げ、それなら辞める前に言いたいことをいってやれ、というのが正直なところだろう。
確か、麻生さんは適材適所といっていたが、中山さんの件でぼろが出てしまった。
小泉さんはとっくに辞めたい、という意向で、しかも選挙区を次ぐ二代目も決まっており、早くバトンタッチをしたかったのだろう。総選挙を前にタイムリーな辞め方ではないか。
同じ地盤から2人が立候補できるわけではなく、小選挙区制が生んだ引退劇といってもいいだろう。
そもそも日本の政治家は、国家を論ずる前に、地元を論じなければ有権者の支持を得られない。地元の利益を誘導して、おらが先生、という立場にならなければならない。
そのおらが先生が国会の場で、国家を論じてくれるから鼻が高い。そのおらが先生と思われているあいだに、地盤を引き継いでくれる人材を育てなければならない。
幸い、小泉元首相は次男坊が継ぐことになり、自分の影響力のあるうちに、まず代議士にしたい、という意向が強く働いたのだろう。そうやって、地盤が引き継がれていく。安倍さん、福田さん、そして小沢さんなど二代目・三代目はみんなそうだ。
それが悪いわけではない。地元の一致団結を得るには、どこの馬の骨では困る。残念ながら、それが日本の政治の原風景であるのだ。
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