団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

中韓の反日なぜ

2014-02-03 09:21:30 | Weblog
 とにかく韓国の慰安婦アピールは、まことに煩わしい。慰安婦はいたんだろうが、巷で募集し高給を取っていたのが実態だ。それが強制連行、反日の宣伝材料に使われている。もうひとつは南京大虐殺。当時、南京から人々は逃げて、30万人もの人はいなかったのが事実とか。これも日本陸軍の残虐さの宣伝に使われている。もうひとつは靖国問題。放っておいてほしいものだ。
 どうして他のアジア諸国は親日なのに、この2国だけが反日になってしまったのか。それも江沢民辺りからで、韓国は金大中ぐらいだろう。
 つまり太平洋戦争当時の戦争指導者やそれから建国に関わった首脳らは、反日を政治的な材料にすることはなかった。極東裁判で日本の戦争犯罪? は裁かれ、それぞれが自分の国の再建が最優先になったわけだ。むろん極東裁判を肯定する立場ではないが、反日なんかどこにもなかったのが実態だった。
 それがにわかにクローズアップされ、国内の左翼・反日メデイアが、何が愉しいのかそれに乗っかって浮かれている。この方々は日本が好きではないのだろうか、と呆れる思いだ。
 では、どうしてここに来て、この2国が反日になってしまったのか。それを明確に説明するメディアはあまりないが、私見では、彼らは第二次大戦後の戦勝国体制をいつまでも維持したいと考えたのだろう。韓国は植民地で戦勝国でもなく、中国も当時は国民党が正当な政権だったから、厳密にいえば、どちらの国も戦後体制には無縁なのであるが、それは知らぬ顔で、メリットだけを毟り取ろうという考えだ。
 全世界に太平洋戦争当時の日本の犯罪行為をアピールして、日本を悪者にしていく必要があるからだ。端的な例が韓国なら、竹島を奪い取る正当性がそこに発生する。日本がそんな悪者なのだから、日本の主張そのものに有効性はなく、竹島は我々のものなんだ、という論理が出来上がる。尖閣も同じような論理で、中国のものになってしまう。
 そんな昔のことを、と国際社会が考えるのではないか、と日本人は気楽に思うが、まだ東條をヒトラーに例えても通用するからだ。だから、慰安婦のアピールは終わらない。靖国も首相が参拝するだけで、軍国主義の復活だ。
 要するに、すべてはヤクザの因縁のようなもので、本来は相手にしないほうがいいのだが、なにしろ戦争に負けた弱みがこちらにあり、極東裁判で裁かれた、というのが汚点となってしまっている。これに悪乗りするのがアメリカで、アメリカだっていまだ戦勝国のメリットを、なにかにつけて押し付けてくるのだ。そうでないと、無差別空襲・原爆投下の戦争犯罪が暴き出される。先般の靖国参拝で「失望した」というのが、その一例だ。同盟国なのに、なにが失望だ、といいたい。
 以上のように、彼らの反日はいろいろな交渉事を有利に進めるための材料に過ぎないが、反論しても、こちらは戦争に負けて犯罪国家になってしまったわけで、これを払拭するのは無理。ならば、しっかりと事実を全世界に韓国・中国に負けずにアピールするしかあるまい。
 そして他のアジア諸国と連携し、その2国は適当に付き合いつつ、気がついたら経済的にも政治的にもフリーの立場を築けるような戦略が必要であろう。まあ、放っておいても、この2国は今後国難に見舞われよう。中国は共産党の瓦解と経済的な破綻、韓国は北朝鮮の内乱勃発などで、日本に助けを求めざるを得ないような事態になりそうな気がする。そのためにもフリーハンドを手に入れておくことだ。

 エッセー「団塊SONGS」を配信中。原則的に日曜日にhttp://ameblo.jp/shiratorimn/にアップロードしています。エッセーで書いた歌は「団塊SONGS」(検索)で聴くことができます。カメラと写真の情報は「Web写真人」で。URLはhttp://shashinjin.digiweb.jp


コメントを投稿