夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

篆刻(てんこく)勉強会に行く

2022年02月20日 | 篆刻
今日は篆刻サークルの勉強会でした。
先生は体調を崩してお休み。生徒だけで
1月の課題(新年にふさわしい吉語)の
好評が届いていたのでみんなで読み合わせ。

以下先生の講評
「鶴雲」

辺縁の力感変化が見事にて安定の作
「雲」字、上部丸みがやや強すぎたかも
少しおだやかがよろしい。


「新春萬福」

画数の多い文字四字をバランスよく配字している。
福の「田」の字は間違いではないが、やや違和感あり
辺縁は力感十二分たり。

「春如海」

三文字を四字に見せる意図のためか「海」字に
字画の移動が行われている。サンズイの字形を
かえて工夫する余地もあったかも。

「海」の「氵」を字画の下部に移動してある。
「辺と造りの移動もありで昔の人がやっている」とYさん

「一陽来復」

印の上部二字が弱し「一」の字を朱文にする変化も
あり。周縁回線は細く存在感薄し、無くてもよかったか。


「大吉」

文字を回線と共に上部に寄せて印の下部に朱の重さを
見せて独特の風趣を感じる。文字自体はやや平板
終筆も改めて。

「祥雲」

鉄線小篆の如き細線ながらも弱さを辺縁の太さに
助けられかくしている。文字回りに空間の余裕
あらばと思う。

「翔の「示」辺下部が揃っているので長短
 つけた方がよいのでは?」とNさん。なるほど。

「永寿」

字画の差のため朱の重みの軽重がみられる。
丁寧な刻である。余談ながら右字を朱文にし
朱白同印も面白い。

「大吟醸」

借辺を取り入れて文字を印面一杯に伸展させている。
三字目は字画のバランスに一考の余地あり。


「日日是好日」

十字界線に文字をうまく配分し、まとまりが良い。
曲線を多用しながら嫌味がない。やや刀線が細いが
印泥の効果で明度高し。

「日日是好日」この印はなかなかおしゃれな印
「手紙に押印したら素敵だね」

「破魔矢」
 
三文字の回文は2例(上記)以外ない。
刻は氏の個性がよく出て自由な運刀が見られ楽しい。


「無疆之休」

秦漢印の刻風に似せて古趣豊かに刻した。
刻も丁寧で辺縁の重さが心地よい。欠けを入れても
良かった。


「無疆之休」

白文中に一字朱文の工夫に変化がありてよい。
字体の不一致がないか今一度確認を。点画の多少に
よって太さを変えるべからず。

「字体の不一致」とは小篆と印篆の区別
「疆」は点画が多いのでスジのようになっているので
「太さを揃えた方がよい」ということか?

「来萬福」

三字については「破魔矢」を参照
刻はさすがベテランの技を感じて感服。
印形の変化は無理なく上品たり。

ところで「無疆之休」(むきょうのさいわい)とはどんな意味?
Yさんがスマホで検索このように出ました。

が、あまり意味が分からない。
無疆で調べたらネットにこう出ました。
「無疆」は限りがないということ。 限りなく
長生きしますようにと、長寿を祝う言葉。
「無疆之休」とは「限りなくお休みください」と
いうことか?とみんな。
なかなか面白い勉強会でした。 
コメント
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