夫婦で楽しむナチュラル スロー ライフ

日々の生活、男の料理、庭仕事、気になった事など気ままに綴っています。

7月の篆刻(てんこく)勉強会に行く

2024年07月21日 | 篆刻
7月の篆刻勉強会に行きました。打瀬の公民館です。
みなさん集まって先ずは先生による6月の課題の講評です。
6月の課題は実用印を刻す。以下先生の講評です。

堂号印「富岳望堂」白文

富士を望めるとはうらやましい限りなり。
温和な印風で優しさが伺える好印たり。

 
同じく堂号印「富岳望堂」朱文

朱文四文字の作は大変丁寧に刻され柔和な
刻風が心地よい。刀味に細太変化が伺え
印趣も上出来である。

「Nさんのマンションから富士山が見えるのね」
「見える。東京湾を挟んで横浜ランドマークの
 向こうに富士山が見えるよ」
この印は両面印(一つの石の上下に刻す)で
上が白文、下が朱文として刻してありました。


三顆の作にそれぞれ趣が感じられ、努力の
作とみてとれる。印刀のせいか、刻に鋭味を
欠くのは今後の課題とす。

小さい印を刻すのはなかなか難しい。

「雪絵」

一見して気楽な風趣が見てとれ、それなりに
楽しめるが、ベテランの策としては不満が残る。


「りつ」

一種デザイン的な刻で文字を模様の一部にして
表現。他の作にはない個性的作である。

りつの「り」は真ん中「つ」は右の葉っぱのような形
面白い。Sさんはこのような楽しい印が得意です。


朱文印二顆は温和な小篆刻で好感たり。白文印は
気楽さ十分なるも、やや手を抜いた感あり。

「先生に見抜かれた〜」


四印それぞれ風趣を変えて芸域の広さが
感じられる。自分の推しはどの印かな?

推しは「和」

「文晴」

朱文二字は丁寧に刻され、いつもの氏の
刻と一風を画す。文字柔和さに辺縁よく
合うが力感、表現は一考か


「小杉文晴」

四字姓名印は優しさある刻に徹し、ゆったり感
あ理。辺縁やや変化が多く、今少しすっきりと
修正したい。


「光俄」白文

左字の縦画を強調して、見ばえあり。刀味は
やや平板で鋭味を欲す。


「光俄」朱文

文字回りに余白を広めにとり印面に広がりを
もたせる工夫がよい。辺縁変化も十分たり。


「光俄」朱文

小篆がよく伸展して空間の間合いが程良く
安定した作。辺縁の太さが印面を引き締めている。


蔵書印

朱白同印に作であり、右の草体はすばらしい。
比して左半分重く、一考の余地あり。

蔵書印は朱文で刻した方が良い。白文は印泥が
多くつくので本が印泥で汚れる。
なるほど

のし袋用印「寿」

変形に加工した中に一字を広々と配置し
その安定感は他の範たり。刻趣の高さに
脱帽である。

こんな細い線はどうやって刻すのか?
欠けもないし。

以下、先生の参考印
「藤田浩明」

白文四文字姓名印。文間布白参考になります。
文字と文字の間を空けるのはなかなか難しい。
印稿(文字のデザイン)をしっかり考えないと
いい印は出来ないということなのでしょうか。
「先生は印稿に時間をかけなさい」という。
雨人さんの印稿作り
「直子」

朱文二文字名前印、字体のユニークさに雅印と
して参考になります。
「直」の「目」を図案化してあるのも面白い。



コメント
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