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篆刻の講評

2023年08月21日 | 篆刻
篆刻サークル7月の月例競刻の講評です。
7月の課題は夏にふさわしい語句。
以下先生の講評

「風洗蒸」風が蒸し暑さを洗い消す

三文字なるも二字、一字の配字に軽重の
差がなく自然体で好印たり。刀線の伸展が
見事に生きている。


「土潤溽暑」

文字点画数の差があるも全く不自然さがなく
印面に伸びやかに収まっていて好感たり。
印篆と辺縁がよく合致している。


「緑陰」青々と茂った木のかげ

力感十分の刻は迫力ある作となった。借辺の
工夫で辺縁も安定感増したり。「隠」字
右下の線形は工夫の余地あるか。


「緑隠」

白文二字の作として力感十分の作は他の
範たり。刀法に熟達した技が見られる
ようになった。


「晨露夕陰」朝の露と夕方の木陰

刻は白文の力感によく合いさすがなり。
あえて回文の必要があったか一考の要あり。
左に「夕陰」の二字を一字の如く見せるがよし


「麦秋」

文字力感強く刻して良し。右字の斜線と
左字の縦線の調和感が不足す。

先生の印稿


「遠花火」遠くで打ち上げられている花火

細めの文字が意味を表すが如く軽さが
実に良い。辺縁も古味を含めてみごとなり。


「大雨時行」

対角に文字画数を合わせて全体の調和を
図るやよし。本作は白文の刻のほうが
よかったか。朱文は小篆の方が似合う。

先生の印稿


「鰯雲」

一見して右字が大きく二字のバランスを
欠く。「雲」字がやや細って見えるので
自由さも限度を考えて。


「竹間風」

赤ペンで修正してみた

一見して縦画の直線を極立たせての作なるも
左の縦画が一線になるのはいかがか。
「竹」字の斜細線は何か?


「香露滴瀝」花から芳しい香りのする露が滴っている

画数の多い文字を丁寧に刻すはみごと。
一見満白印とみてもよさげである。
回文にする必要はなかったのでは。


「愛夏日長」夏日の長きを愛す

金文の文字をしっかり刻して可。
「日」の円形に個性が光る。辺縁を
思い切って大きくしたら更に個性が光る。


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