きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

早朝ランにて

2013-11-13 19:23:00 | 徒然に2010-2013
車にはねられたか、たぬきが死んでいた。ウチの近所だった。
まだ轢かれてなくてきれいだった。
まだ夜は明けていない車は多くない。ただこのまま放置すると酷い状態になると思った。

目があった。
わかった。無理かもしれんがちょっと待っとけ。

家に向かう。家人が存在をわすれているようなパスタオルを探す。探しながら、死体に触れることのリスクを計算する。我が家には犬たちがいる。触れるだけとはいえ変なウイルスとか感染症とか持ち込まないとは限らない。

本来なら放っておくべきだし、それ以前にそんなことはしないが、夜明け前の微妙な時間が判断を狂わせたか。

新しいバスタオルにくるみ道端に寄せる。それだけをした。
手を合わせた。
昔やったらイカンと親や友達に言われたことを全部したか。

再び走り始めた。

そんなことをする人ではないのだが。どちらにしろ処分されるのは同じだし。病気のリスクはかなり怖い。

夜明け前の微妙な時間のせいか。
ただ、あのままにして酷い状態になるのは、嫌だった。それだけのこと。

それだけのことだが、勇気は要った。いい歳こいて迷ってドキドキした。

数日前、さんぽの時に見かけたたぬきだったかもしれない。
夜が明けるのを見ながら、早朝ランを終えた。