きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

天花粉

2018-02-16 07:39:28 | 脊髄内血管腫との邂逅
もう2週間前になるが、散髪に行った。入院する前に行こうと思っていてそのままぶっ倒れたのが9月の半ば。そして転院する直前に病院の散髪屋で刈ったのが11月半ば。この時は1100円。ほとんどバリカンで10分ぐらいで終わったが悪くなかった。
で、また1月半ばで2ヶ月経ちかなり伸びてきて、今度はどうしようかと思案すること約2週間。ここの病院の散髪屋は2500円するからちょっと躊躇していた。で、外出時についでに切ってもらうというのも考えてウェブを見ていたが、案外車椅子のままで切ってくれるところは少なそうだと。で、値段もそこそこするなあと。別に髪型にこだわりはないが、新しいところとか行き慣れていないところで「注文」するの面倒ということ(だから、1度行ってまあまあならずっと行き続ける)。これまでは近所のスーパーの2階のところだった。店長さんが独立したのでどうしようかと思っていた矢先だった。因みにスーパーの2階は2100円で、独立した店長さんとこは3900円だった。
入院中だから伸ばすのも面白いかと思ったが、やはり鬱陶しい上に「伸びましたね」と何人かに言われたので漸く決意。散髪券を購入してナースステーションでリハの合間に予約を入れて貰う。これだけのことだったが時間がかかった。

で、8階の散髪屋へ。最初、病室に迎えに来ると言われていたのに、直前になって忙しいから来いと言うことになり、この時点でどうなることかとドキドキ。扉が鉄というのももっとドキドキ感を煽る。

入ってみると、昔近所にあった田舎の美容室という感じ。忙しいようで、床には髪の毛が散乱。頭を洗うところも前の人の前掛け(?)がそのまま。切っているのは60過ぎと思われるおばちゃん(年齢間違っていたらすみません)。という感じでさらに心拍数が上がる。
お客さんの患者さんを送っていくから待っとけということで、ここでさらに待つ。散髪券買ってなかったら帰っているところ。

でも景色はいいなあと、外を見ていたら程なくしておばちゃんが帰ってくる。
どうすると聞かれて、いつものように、横をバリカンで刈って前と上は短く切ってすいてと注文というか説明を始めると。
「まるがりにしい。どうせまだ1、2ヶ月はおる(入院する)んやろ」と一言。
それもそうだなと、じゃおまかせしますとおばちゃんに従う。で、バリカンで刈り始める。と、おばちゃん曰く。
「練習さして」と曰う。
で、てっぺん部分をすきバサミで刈り始める。終わると再びバリカンで刈り始める。
刈りながら同じ8階にある職員食堂のおすすめメニューとか、そこで2時近くになると並び始めるお総菜の半額ものの話とか、お得な情報も教えてくれる(おばちゃんごめんまだ行ってない)。

最後に刈り揃える段になってベビーパウダーを頭に叩かれて微調整。昔散髪屋さんでよくこれをされていた。懐かしい。ベビーパウダーというより「てんかふ(天花粉)」やな。
丸刈りだが、アタッチメントは細かく替えて横は3ミリ前が6ミリてっぺんは12ミリ。総バリカン刈り。全然悪くない。
おばちゃん、ありがと。

頭も洗って貰ったし(前の病院はやはり1100円だった分洗髪はなかった)、仕上がり的にはこれぐらいなら、2500円で充分だと思ったが、「練習さしてもろたし」で、丸刈り料金に負けて貰い500円キャッシュパック。
おばちゃん、ありがと。

「てんかふ」の匂いを漂わせながら店を出る。
また退院までにもう一回お世話になるかなあ。