知人の結婚式やら、本社の打ち合わせやらでこのところ毎週のようにわが家に帰ってくる息子。
帰りにはたいてい、ショッピングします。
若いくせに新宿や渋谷は苦手だそうで、いつも銀座です。
帯を買ってもらった良き思いが刷り込まれているせいか、同行しました。
行く前に近くの公園でパチリ
銀座の写真は何度も撮っているので写す気になれず、今回は
噂の丸源ビル。
「銀座やにいくつもビルを持っているなんてすごいね」と息子。
「所有者の川本さん、結婚もしていなし、後継者も育てていないんだって。お金残してしょうがないから税金くらい払えばいいのに」と母。
「地裁や検察と遊んでいるんじゃないの? ほかにすることないから~」と息子。
なるほど、確かに。
「自分が死んだら、財産を遺す人はいませんから、全部国が接収してください」
と、川本氏は言っているそうです。
映画「サンセット大通り」に往年の女優(グロリア・スワンソン)が殺人を起こし、逮捕されるときのフラッシュに、最盛期の自分を重ね、恍惚とするシーンがあります。
御年80歳。
川本氏も、スワンソンと同じお気持ちなのかしらん??
「サンセット大通り」(ビリー・ワイルダー監督)
そんなことを話しながら、息子は某ブランド・ショップに。
母からすると、「ああ、帯、何本も買えるのに、ジャケットごときに、そんな値段?」というようなものをあれこれショッピング。
後ろに控える母は、「パトロンか?」と思われていたようですが(思われない、思われないこの恰好では、御付きの婆やか?)
「似合うかどうか、写真撮ってもいいですか」と、地方から息子を頼って上京した田舎者の母丸出し的な発言に「お得意様ですから、どうぞ」だって。
お、お前いつからお得意さまなの
「これから~。着心地いいし、仕事で引け目感じたくないから」
なるほど、まだ自分に自信がないから、ブランドものでカバーしようというわけね。
まっ、自分で払う分にはいくらでも
そういう母は、安いきものに身を包でいても、堂々と一流のレストランやブランド・ショップに行きますわ
「いや、ただ図々しいだけだと思うよ」
確かに~。
「ここでは写真撮らないでね」と釘をさされて、和光のティールームに。
キリギリスの息子とアリの母、いや逆だという意見もありますが、母のアリ的、いや「冬のキリギリス」的なきものは、綿紬に「梅雨なのに雨降らないから、雨乞いの龍さま」帯。
梅雨に雨降らないと困ります。
銀座に行くときくらいいいきもの着たいけど、息子、嫌がるんです、逆に。
まっ、庭みたいなものですだと思って
友人、知人の結婚式が続いている昨今、息子も早く結婚して、孫の顔見たいと、息子が去っていったあと、母は思うのでした。
いつも応援ありがとうございます。
息子に早くいい嫁がきますように?
(そこまで応援できません、よね)
まっ、気が向いたら