何か考え事をしたり、ちょっとした時間ができたとき、なんとなくテレビをみるとき、
手仕事は気持ちを落ち着かせてくれます。
そろそろ衣替えとあって、きものの出し入れをしているとき、トンボの帯を見付けました。
トンボは勝虫。
何かに勝ちたいというより、むしろ生まれてすぐにいなくなるはかなさに惹かれます。この形も好きで帯留やらバレッタやら集まってきました。
でも残念ながら(?)半襟がありません。
簡単そうなので、自分で刺繍して作ることにしました。
「ルーズベルトゲーム」を見ながら一匹。
真木よう子さんの「MOZU」を見ながら一匹。
そしてたまたまBSで放送していた原田知世さんの「時を駆ける少女」を見ながらチクチク刺していきます。
大林監督のこの映画は大好きで、筒井康隆さんの原作も、少し前には「ときかけ」なんて略してアニメも評判になりましたが、やはり大林監督のこの作品がユーミンの歌とともに私にはベスト。
子どもの頃に遊んだ狭い路地は、尾道同様、まさに異次元の世界に人を誘う魅力に満ちていたものだなあ、と思いながらチクチク~~。
本文には関係ないけど可愛いから写真載せちゃいます。
春信描くところの「笠森屋のお仙ちゃん」はこんなタイプ?
特にラスト、少し大人になった知世さんが、少女時代に「未来から来た少年」と出会い、記憶は消されていながら、「どこかで会ったことある人」という感じでちょっと振り向くシーンが大好き~~。
私もどこかで記憶消されているのではないかなと思うことあったりして(笑)
何度も見ているから、もういいかなと刺繍を持ちだしたものの、つい見入ってしまいました。
そんなこんなで少し時間がかかりましたが、まだ夏には間があります。
ゆっくりゆっくり刺していきます。
出来上がったのがこちら。
いつもながら、荒い刺繍ではありますが、自分の愉しみなので、これで十分~~。
とはいえ、もう少しきれいに作りたいなあ。
やはり集中してやったほうがいいかも~~。
下手なので写真は小さく(汗)
頭の部分は簡略化?のためビーズにしました。
次は懸念の(?)蜘蛛の糸でも刺そうかなあ。
刺繍部分は木綿糸と絹糸の併用です。
そんなこんなで、初夏の夜は更けていくのでした。
蜻蛉生るかなしき翅をひろげつつ(夢香)
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