あまりに暑いので、暑さを忘れるほど面白い本を読みたいなあ、と古書店巡りをしてきました。
新刊より、古書店のほうが面白い本が安く手に入るでしょ。
今、NKHの「奇皇后」(BSNHK日曜9時)にハマっていて、昨日の味方は今日の敵、きのうの恋人は明日は敵と、次々といろんなことが起きて目を離せない。
まあ、一度目を離すと、どうでもよくなるんですけどね。
主演女優は「シークレットガーデン」でコミカルな演技を見せたハ・ジウオン。
ハンサムウーマン的で、この人、好き。
復讐をするはずだった元の皇太子に愛され、ついには皇后になってしまうが、当然、あらゆるところから刃、矢が飛んできて~~。
敵対する二人の男性に愛される女性。
まっ、そんなことから余計に「後宮」という存在に興味を抱いていたんですね。
そんなとき見つけた一冊。
「後宮の世界}(竹書房・堀江宏樹著)
これは日本の大奥ばかりではなく、中国、イタリア、フランス、トルコといった国の後宮、つまり最高権力者の世継ぎを産ませるために、選りすぐりの女たちが集う世界。
何百人という女性たちが、一人の男性を巡ってあれこれやるわけだから、傍から見る限り面白いに決まっているわ。
江戸城の話はこちらで見てね。
今回は、中国の、「纏足」の話。
纏足って、ほら、足をどんどん小さくするために、幼い時に施術するんだけど、まずはその施術がすさまじい。
施術は3歳の、まだ骨が柔らかい頃、甲の足や足指を折り曲げていく方法や、最初から足の甲を折ってしまう方法などあったといいます。
足指は親指だけ残してあとは固定、その段階で余分な肉を化膿させナイフで切り取るんだって。
美しい足の条件は~~。
①「潤い」ーー脂がのって柔らかく、艶がある。
②「平」-甲がなだらかな坂をなし、途中で肉が盛りあがっていない。
③「鋭」「円」「正」ー親指は細く、足全体は筍のように~~。
ああ、もう写すのが面倒になってきたくらい、美の基準が細かい。
で、長さは13センチ足らずだって。
纏足用の美しい靴。
靴フェチの女性って多いけど、なぜだろうか。
男の人の手のひらに、女性の足がすっっぽい入るのが愛される条件だとは~~。
もっと驚いたのは、女性にとって、
この纏足って、触られるだけで、すごい快感が走るんですって。
つまりすごい性感帯なんだって(なぜか赤強調)。
だから、纏足禁止になっても、それに固執する女性も大勢いたとか。
~~と書きながら、今でも、鼻はこうとか、美の黄金比とか、美人の条件、いろいろあって、整形って、それを参考にするんだってね。
こういう風な美の基準やルールって、
あとから考えるとほとんど根拠はないのに、
それを信じている人たちにとっては命をも賭けるに値するってところがスゴイです。
それはいつの時代も、どんなルールでも同じだね。
と書きながら、ワタシだって若い頃は纏足、
していたようなものだわ。
高価な靴に足を合わせようとして、
外反拇指になってしまった。
だからといって、快感という見返りはなし~
着物がいいのは靴を履かなくてもいいってこと大きい。
いや、もうこの本、面白くて。
この肖像画はマリー・アントワネットだけど、ルイ15世の愛人になったポンパドール夫人なんて、まさに美と策士の大プロデューサー。
若い頃から、王の愛人になるために家を引越ししたり、さまざまな技巧を駆使したとか~~。
自分を美しく見せるためのさまざまに工夫を凝らしたというこの女性の伝記、機会があったら読んでみたい。
美への執念、今も昔もすごいものですね。
本日は花火大会に行きました。
美しい花火は無邪気で?いいなあ。
明日アップさせてください。
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