先日の続きです。
本日の東京は雨、おまけに寒い。
外から帰ったら、家のなかのほうが寒い?
10月でこの寒さ、この家での初めての冬は
乗り切れるのだろうか、との懸念を抱きつつ、
天気予報をみると「師走なみの寒さ」だそうです。
まずは安心。
家族のいない家は寒い~~。
ゴーギャンの伝記といわれる
モームの名作「月と六ペンス」を読んだのは
確か中学生頃だったと思う。
ものすごく面白かったけど、
ゴーギャンの奥さんが「お金、お金~~」といっている
印象が強かった。
ゴーギャンの自画像。悪漢のイメージ?すみません。
何しろ、36歳で金融業界から
いきなり画家の道を志したのだから
びっくりですよね。
家庭を顧みず芸術の道を突き進む男に反発したり、
でもいいなあと思ったりしながら次々とページを
めくったものでした。
ゴッホも26歳で画家の道に。
それまでは牧師志望だよ。
同情からか、
身重の娼婦!!と結婚の真似事をしたり、
意見が合わずゴーギャンをナイフで切り付け、
贖罪の意味で自分の耳を切ったりと、熱い。
いわゆる破滅派って感じ?
こういう熱さって、良し悪しは別にして
いまはもう見当たらない~~。
なぜだろう、なんて考えたりして。
専門的な本によると、
ゴッホがユートピア(アルルやニッポン!)を
夢見たロマンチストだとしたら、
ゴーギャンは「、金がないからアルルに行く」と
いうリアリスト、さすが元金融関係。
作風も性格も正反対、だそうです。
しかし、絵をみると、ゴーギャンもタヒチに、
自分の「ユートピア」を夢み、
二人が共同生活を送った黄色い家
農民や労働者を描いていたゴッホは、
「夜のカフェ」や「ひまわり」の連作という
幻想的な絵を描くように~~。
私が思うに(シロウトなのにはばかり多いことだが)
今拝見すると、赤と緑の反対色の対比の多様とか、
浮世絵に影響を受けた構図とか、
共通点が多いように思える~~。
ひまわりを描くゴッホ(ゴーギャン作)
アルルを去ったゴーギャンは
「ゴッホと一緒にいた日々は一世紀にも思えるほど
長かった」と述懐。
たった三か月の短い共同生活、
その間に激しく影響しあったんでしょうか。
この二人、ものすごく面白いです。
「月と六ペンス」、読み返してみよう。
東京都美術館
「ジャパニーズ・ドレス」と言われて
一緒に写真を。はい、パチリ。
ここで叫びたい。
ちなみにこのタイトルの意味は、
「月は手の届かないもの、六ペンスはお金」
夢と現実という意味。
私のような普通の人間は、
夢と現実のあいだをウロウロするだけで
人生終えてしまう~~。
マッ、それも一つの生き方だよね。
というわけで、つい熱く?語ってしまいました。
最後までありがとうございました。
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前に行った国立新美術館
志村ふくみさんの展、こちらで知り、即行きました。
今回のも魅力的~♥
展の充実ぶりが伝わってきます。
ありがとうございます。
嬉しいコメントありがとうございます。
ブログを見て、実際に足を運んでくれる、最高の誉め「言葉」です。志村ふくみさんにも行ってくださったんですね。
美術にはうとい私ですが、「いいなあ」と思う自分の感じ方を大切に少しづつ鍛えていきたいと思っています。