本日の東京は暖かい、
との予報ですが、小雨が降りまだ寒い。
「運も実力のうち」(マイケル・サンデル著)
順番が来たので今さらですが借りました。
露出度が高い、内容も喧伝されたので
ご存知の方も多いかと。
日本では「親ガチャ」。
親の職業や年収によって
子どもの将来は決まる、
という話を、いろんな例を挙げながら。
書き出しは、アメリカの有名大学の
莫大なお金を遣っての裏口入学。
それをした人は俳優やら進歩的と
言われる人たちだったことで全米に衝撃が
走った事件。
お金があっても、
「知性があると思われない」と
出世しない。
「思われる」ことが大事で
実際の知性とは関係ないことが焦点。
そのために有名大学の肩書を「買う」
では莫大な寄付はどうなのか?と
視点を広げていく~~。
同じころ、
こんな映画を観ました。
アマゾン解約前に~~。
「セッション」(2015年)
有名音楽学校の話。
ジャズのセッションの映画かと思ったら、
この教師がすごいパワハラ。
罵詈雑言を浴びせかけ~~。
今なら解雇かな?
結局解雇されて復讐するところが
またすごい。
こういう人、昔は仕事場にもいました。
ここまでひどくはないけど。
原題は「Whiplash」鞭。
一流のドラマーを目指して、
血が滲む、まさに血だらけになりながら
励む~~。
「お前は終わりだ」「無能だ」と
教師の復讐がまたすごい、
それを跳ね返してラストの10分の迫力。
サンデンの本を読んで、
こういう音楽学校に入れる人もまた
「運」がいいんだろうなと、
少し別の見方をしました。
それでも多くの生徒が脱落、
主人公の家庭は
音楽には理解はないけど、
授業料は払える~~。
「愛と青春の旅立ち」(1982年)
を思い出した。
普通の青年が海軍士官を目指して、
やはりパワハラ上司、だけど、
こちらはまだ通い合うものがある?
やはりアメリカンドリーム。
「ロッキー」とか。
こういう下剋上はいまはもう夢のまた夢?
貧富の格差は広がり、
貧しい人たちの夢「アメリカンドリーム」も
ジャパニーズドリームも
終わった?
でも大きな成功は得られない
かもしれないけど、
そこそこの成功は得られると、
信じたい。
レトルト玄米を使って
玄米パンを焼きました。
玄米も私には初体験。
そのままではお腹壊すので。
パンを食べたくて、夕食は
ほうれん草のキッシュ。
卵にほうれん草、チーズの代わりに
塩豆腐、マヨネーズに隠し味の醤油で。
余りモノメニューです。
きんぴらや昨日の鶏胸肉。
こういう日は安ワインでも添えると
一見豪華~
シンク下の整理をしました。
値上げ前にいろいろ買ったので
ぐちゃぐちゃ。
自作の箱を入れて引き出し式に。
米粉、珈琲などを入れました。
「実力も運のうち」では
能力主義の行き過ぎで
精神を病む人が増えていると
警告しています。
そりゃそうだよね、
「=一皮剥けば、
彼らの多くが憂鬱と怒りと不安を
抱えている」
わかるわ。
「親やコーチや、
仲間の意見に依存しすぎている」
「全日制大学の半数が大量飲酒、
違法薬物や処方薬の乱用」
「幸福に至る道は
ただ一つ金持ちになることで
そのためには一流大学に進学せよ」
「ドラゴン桜」か?
その「教え」を信じて
「完ぺき主義が蔓延」
30%も増えているとか。
労働の尊厳を取り戻せと
サンデルは言うけど、
現実は厳しい。
コロナ禍でも話題になった
エッセンシャルワーカーの方々の給料、
絶対にあげるべきだよね。
介護職も。
それにしても「セッション」の主人公の
メンタルの強さ、
ラスト10分、
見たことない凄さ。
強くなって欲しいと
親は願うけど、
これ特殊でしょう。
金持ちになって「病む」か
そうはならなくていいから「分相応」か。どちらを選ぶ?
「分相応」の意味も変わってきているかも。
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というわけで、
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ハーバード大学院では、一番最初に”横にいる相手を蹴落とす”事を教えるらしいです。
アメリカの成功哲学とは、所詮そんな程度のもんですかね。
プーチンも狂ってるけど、アメリカのエリート連中も狂ってんでしょうか。
”実力も運の一部”というのは、生物学上の進化論で言えば、真っ当な事であり、アメリカの成功もたかが運の一部なんですよね。
幸運のほとんどは運です(笑)サンデル氏もそう思っているんじゃないですか。ハーバード大学、あるノーベル賞受賞者の子どももハーバードに入って自殺しましたね。エリートの「強欲さ」は怖いです。でも同じように「そこそこ」の人も精神病んでいます。「そこそこ」は「底底」~~。
象が転んださんの面白い、じゃなく学びのある文章が今の私の楽しみです。