先日の「京都人の密かな愉しみ」を拝見していて
思うのは、きものって、着ている。
それだけで素敵になれるなあってことです。
先にも述べたように、
きものは究極のIライン。
ファッションの基本は
①デザイン
②シルエット
③カラーと素材
この三つの要素がありますね。
どんなデザインを選び、
どんなシルエットにして、
どんな素材と色にするか。
すべてにセンスが問われます。
借り写真です。
将棋崩しのような、この絶妙バランス!
私がやると、おうちのないおばあさん。
ここまで行かなくても、洋服は
シルエットバランスがとても難しい。
スカート一枚にとっても、膝丈にするか
ロングにするか、その場合トップは
どのくらいの長さがいいだろうか云々カンヌン。
たくさん洋服持っていても、いざというとき
「着るものがない!」のは、
一枚一枚は気に入っていても、
長さ(シルエット)の組み合わせが
とても難しいからだと思う。
次々と出ている大人のためのファッション本。
あれらに載っているコーディを
マネてもうまくいかないのも、
持っている洋服の長さ、つまりバランスが
同じようにはいかないから。
「セックス・アンド・ザ・シティ」より。
借り写真です。
欧米の方々があれだけ靴に執着するのも、
靴はシルエット作るのに
とても重要な要素だから。
その点、
きものはデザインもシルエットも
決まっている。
素材もおおまかにいって柔らかものと紬の二種。
ゆえに必要なのは色のみ。
色だって、何百年もの定番がある。
そこに、これまた定番の博多帯を合わせるだけで
十分な出来上がり。
オシャレな人、凝る人は、
この基本に、いろいろ色を重ねていくだけ。
あとは遊びの帯とかね。
普通は定番だけで、
ほとんど間に合います。
センスが必要ない。
先人が長い、長い時間をかけて、
日本人に合うよう
作り上げてくれたから。
最近はお金もそれほどいらない。
「フリマ・プチプラ」
知人の奥様に、集まりにはいつも母親の大島で
出席する方がいます。
「母のものを二・三枚しか持っていないんですよ」
と仰いますが、洋服より断然、
上品目立ちしてます。
シンプルながらとても引き立つ。
東京キモノショーより。
50代、60代の女性が着ているもの
誉められるなんて、なかなかないけど、
着物は特別なセンスなくても
褒められる優れもの。
というわけで、誉められコスパの高い
きものをもっと大切にいたしませう。
「おしゃれのルール」
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