閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

引き際

2010-12-11 09:14:18 | 閃き
得意先の担当責任者の方が、退職されることになり、はるばる挨拶の為に来社された

その方は41年の長きにわたり得意先一筋に勤務された

当社との関わりも深く、艱難辛苦を共に乗り越えて来た間柄だ

通常の打ち合わせ業務を終え、仕事が終わった後に会社の何人かと、ささやかな送別会を兼ねた食事会を開催した

当然の様に昔話に花が咲き、思い出を紐解く様に、記憶が甦る


ただ、楽しい会話の中にも、ほんの少しづつ淋しい表情を覗かせたのは、どのような心境であったのか
それは推して知るべしである


お話によると現在は引継も終わり、出社はしているものの、殆ど仕事が無いので、今年一杯限りで出社を終える予定とか

後は有給休暇を利用してノンビリとしてから、正式に退職されるようだ


人の一生といってよいほどの時間をかけて勤めた会社ではあるが、何処の会社も仕組みとして、どんな部署でも、誰もが出来る様になっている
その人でなければという事は無い

定年にあたって、この辺りが複雑な気持ちなのだろうか

ただ、一人の人間が残した功績は、とても偉大であることは間違いない


引き際は、「これで辞める」という単純な事であるが、実は色々複雑な事を含んでいるもののようだ
コメント
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