閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

クリスマス

2010-12-16 11:43:14 | 閃き
後輩に久し振りに会って食事をした

彼は酒を飲まないので、純粋に食事を楽しむ

別にグルメや食通ではなく、ごく一般的な男だ

日常の話題を一仕切り終えた時、彼が「自分はイカが好きですが、家で食べられないから」と、イカを食べながらつぶやいた

訳を聞けば、彼の奥様はイカが嫌いなので、イカ料理は作らないらしい

彼はつづけて「家ではクリスマスを祝った事は無いのでクリスマスケーキを食べた事が無い」と言う

彼には娘さんもいたはずなので、「娘さんはクリスマスケーキ位食べたいと言わないの?」と聞くと

奥様は神道の家で育ったせいか、子供の頃からクリスマスは馴染みが無かった為と言う

彼は「沢山食べようとは思わないが、その時々、折々のものが食べたいと思う」と寂しそうにしていた


クリスマスには、彼の家に家族が用意した小さなクリスマスケーキが供される事を祈ろう


幸せはそんな、ほんのちょっとした事でやって来るのかも知れない

それが、クリスマスプレゼントなのだろう
コメント
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