閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

世代交代と合理化

2015-06-15 18:04:18 | 閃き
行きつけの理髪店に息子さんが入店したのを契機に内装を心機一転してリニューアルオープンした

店内の設備も親爺と息子さんでは仕様が違う

壁に設けられた大きな鏡は同じだが、洗髪のシンクは仰向けに出来るもの

それを親爺は下向きに客を誘導して洗髪する


カットや髭剃りは同じだが、何だか早くなった気がする

後でじっくり振り返ってみると、今まであった工程の中に無くなったものがいくつかある


一つはカットし終わった後の髪のケア

栄養剤を頭皮に揉み込んだ後、器具を遣って暖めていたが、これが無くなった


髭を剃った後、耳掃除のサービスがあったが、これも無くなった

それと顔の汚れを取るマッサージ(器具で行うもの)も無くなった

最終的に髪を整えたあと、軽い整髪料で整えていたがこれも無くなった

従って今までは優に1時間は必要だったのだが、今回は1時間を切っていた

合理化したのには理由があるに違いない


同時に始めた場合、圧倒的に息子の方が早く終了する

同じ料金で、これだけ時間が違えば問題になると考えたのだろう

だから親爺が行っていたいくつかのサービスを廃止したのだろう


廃止された頭皮や顔のマッサージは実は個人的には嫌いでは無かった

耳掃除に至ってはこんな気持ちの良い耳掃除は無いとさえ考えていたのだ


いずれ親爺から息子に代替わりして、息子に面倒をみてもらう時が来るだろうが、本心は親爺のサービスを継続して欲しいのだ

その内、あの気持ちの良いカミソリで髭を剃ってもらうのも、使い捨ての切れ味の悪いT字カミソリになるのかと思うと憂鬱になる

これも仕方ない事なのであろうか