閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

タイミング

2015-06-16 06:31:02 | 閃き
物事には丁度良いタイミングというのがある

以前、「天地人」という言葉が流行ったが、「天の時、地の利、人の輪」という重要なポイントを指した言葉

その「天の時」がタイミングである


梅雨だというのに夏のような暑さで何処かで水分補給しなければと考えていた時、目の前に喫茶店を見付けて思わず飛び込み冷たいコーヒーで一息ついたなんて事は数多く経験している

偶然飛び込んだその喫茶店に、これから訪問しようとしているお客様の担当者を見付け、バツの悪い顔を見合いながら丁度良いからと、そこで商談をし成約してもらったなんて事もあった

急な外出で仕方なく自家用車で客先に出向き、帰社した後帰宅しようとした時、夕立に降られ困っている可愛い女性社員を駅まで送ったなんて事もある


これらのタイミングが全て良い方向へ働けば苦労は無いのだが、逆に働くとこもある

些細な事のようだが、ちょっとした違いが大きく結果を左右することもあるようだ


得意先の社長に、ほぼ1日お供して外回りをした後、駅までお送りしてホッとした途端疲れが溢れ出した

考えてみれば昨日からのほぼ二日間、緊張の中にいた


会社へ向かう途中、美味しい喫茶店に導かれるように入店し、お薦めのコーヒーを啜ると一致に疲れが流れていった

会社には申し訳ないが、時差休憩とさせて頂いた


会社に到着して、いつもの様に書類の整理をしていると、いつもの時間になっていた

見渡せば社内には誰1人居ない

会社の通用口を出る時、セキュリティーをセットした時、胸ポケットに何か入っているのに気付いた

みればチョコレートの包みだ

これは、あの喫茶店のコーヒーに付いていたお茶請けなのだ


胸ポケットから取り出したチョコレートは、我が体温で溶けて片方へ沈むようになっている

柔らかな袋の感触を指に感じながら、折角のチョコレートがこれでは台無しだと肩を落とした

家の冷蔵庫へ入れて固めてみても、ちっとも美味しそうに見えないであろうチョコレート

何事にもタイミングはあったと自覚した