閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

血縁

2015-08-07 07:36:34 | 閃き
同じ町内で親戚同様のお付き合いをしている方の奥様がお亡くなりになった

ご高齢で、長く闘病生活を送られていたし、老老介護であった

その方のお歳は88歳である

小柄な方だが、久し振りにお会いした印象は小さくなられたように感じた


8月2日早朝に、救急車のサイレンの音がしたことは覚えていた

それが、奥様だったとは思えなかった

その方に最後のご様子を尋ねると、大きく深呼吸を2度したあと、静かに息を引き取ったという

最愛の夫に看取られて、奥様は無念であったろうけれど、幸せだったに違いない

葬儀告別式にも参列してご冥福をお祈りした


さて、その方との関係だが、本家が同じという血縁である

我が家もその本家から分家した存在で、私で4代目になる

私から数えて6代前にあたる本家から分家されたのがその方の先祖だ


通常ならば親戚付き合いもしないような関係だが、家が近くという事、私の実父が早くに他界した事などから面倒をみて頂いていた

私に取っては叔父さん的な存在だった


通夜や葬儀の間の時間にその方は私に昔の話を聞かせてくれた

時代で言えば、私の祖父母の時代だ

当時その方は子供で、我が家に度々遊びに来ていて、色んな事を手伝っては駄賃をもらったそうな

そんな話をする時のその方の顔はいつも子供の様に無邪気に感じられるのが私は好きだ


その方の長男は外国に住んでいる

日本にも家はあるが、仕事で夫婦で赴任しているので、帰国する時間分葬儀が遅くなった

喪主のお礼の言葉の中に、仕事とは言え親元を遠く離れている自分が親不孝であると言いつつも、しばしば母親に電話していたというエピソードを聞いて、遠く離れても親子の愛情は変わらないと実感した

それに比べ、血縁は薄くなったが近くに住む我々は日々の生活の中での関わりが多くなる

ご長男にも今後も父親を宜しくと頼まれて、承知した


人との関わりは血の濃い薄いだけでは無い



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