閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

古い腕時計

2016-01-31 07:50:05 | 閃き
いつもは腕時計をしていない

仕事柄邪魔になるし、付けていると傷つくので、腕時計どころか指輪もしていない

旅先ではスマホや携帯があるので持つ必要は無いが、良い歳の親父がみっともないので久し振りに付けようと小物入れから引っ張り出して今回の出張へもって来た

新幹線に乗り込み腕に付けようとすると動いていない

自動巻の高級ブランド品でも、流行のソーラー電池でもない私の腕時計は、相当古いものである

当然クォーツの国産時計でそれも謂わば2流メーカー

只、ちょっと変わっているのはベゼルがセラミック製なのである


帰宅途中に時計屋に立ち寄って電気交換をお願いした

電池の交換はものの5分、10分で完了する

電池交換を担当してくれたお兄さんから、次回の電池交換の時期の目安を書いた紙を手渡された時、「この時計は大変古いタイプの時計ですので故障した時は修理が出来ません。その時は買い換えをお薦めします」と言葉を添えた

手渡された紙を見ると、次回の電池交換時期の下に「修理対象外のため、買い換えをお薦めします」と書き添えてあった

少々恥ずかしくなって、「この時計はたいした時計じゃ無いけど珍しくベゼルがセラミック製だから」と伝えたが、お兄さんは黙って微笑んだだけだった


向こうも商売だから古い時計にはこう言い添えなさいとマニュアル化されていると思うが、「大変珍しい時計なのですが」とか「大変長く大切に使用されたようですね」などと一言付け加えてくれると随分受け止め方が和らいだ気がすると思う

腕時計コレクターの中でも評価されていない安物時計であるが、個人的には大切な思い出の一品なのである

電池交換せずに置いておいた方が長く使用できるのであろうかとは、素人考えである

せいぜい使用して寿命を全うさせた方が善いのかな
コメント
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