閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

雛祭り

2016-03-03 08:43:41 | 閃き
今日は雛祭りである

桃の節句、女の子の節句として子供の頃から親しんできた記憶がある

家には当時流行していた7段飾りなどの豪華な雛壇飾りが設置され、脇にはガラスケースに入れられた立ち雛が並んでいた

勿論、菱餅や雛あられもあった気がするが、私の興味はそんなものでは無かった

当時から腕白坊主だったので、私の狙いはお内裏様の持つ立派な刀である

家のものはそうでは無かったと記憶しているが、新しいものは抜く事が出来た

当時抜き身の刀は子供のオモチャとしては無いので抜けることが快感だった

従って、近所の家を回ってはお内裏様の刀を持ちだして叱られた


子供の頃は叔母や妹の人形であったと記憶しているが、ご近所同士で見学していたのでお袋達も気合いが入っていたに違いない

しかし、それ位ご近所同士のお付き合いが盛んであり、隣の家のレイアウトまでも判っていた程である

それが核家族化と少子化のお陰で、段飾りは少なくなり、シンプルなものになっていった

妹たちが嫁いで女の子を出産した時にお袋がどの程度の事をしたのかは知らないが、想像するにこの流れに沿ったものを贈っていると推測している


時は過ぎ私がその番になったのだが、婿のご両親から長女に戴いた吊し雛を次女にも贈ることにした

次女の家も広く無いので、インテリアとして楽しめるものとして選んだのである

もう少し大きくなったら立ち雛でも贈れば良いと妻と相談して決めたのだ


床の間の無い現代の家では飾る場所など仲々無い

五月の節句飾りにしても同様で、贈ることは良いのだが、貰う方の都合も考えねばならない

しかし、1年に1度子供の為に押し入れから出してきて飾り付けする親の姿は子供は忘れないものである

そうやって後ろ姿を見せてやることが、子供にとって如何に自分が愛されているかを知る術となる


今日の夕飯はちらし寿司かな