カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

散歩道雑感

2012-08-04 15:03:41 | 日常あれこれ

夕食後ウオーキングで街外れのたんぼ道や堤防沿いの道を歩く。

信号はないし、車に出会うことも殆どない。

同じような考えの人はいるようで、毎日ほぼ同じような顔ぶれに出会う。

明るければ「こんにちは」暗くなれば「今晩は」とお互いに声を掛け合うようになった。

10年以上前に、配偶者と毎日歩いた時期があったが、最近は私ひとりが多い。

配偶者は膝が痛いのどこがどうの、挙げ句は面白いテレビがあるから、等と言いながら家の周辺を30分程度歩いてお茶を濁している。

10年ほど前に田んぼのコースを歩いている頃、ほぼ毎日同じような場所ですれ違う人達のなかで、一組の老夫婦がいた。

丁寧にかつ親しげに挨拶をする夫婦だった。

特に男性の方は、被っている野球帽を取って頭を下げる念入りなもので、私もつい帽子を取るべきかとおどおどしたりしたものだ。

そんな夫婦に出会わなくなって久しかったのであるが、先日一人の男性と田んぼですれ違うとき、帽子を取って挨拶するあの仕草に出会ったのだ。

よく見ると、随分とお年は召したようだが、まさしくあの頃の男性だった。

ペアーで歩く姿しか見慣れていなかったので、奥さんのことが少し気になった。

相手も同じように私の一人歩きに気づいたかな、などと思ったりした。

辺りには、夕闇がせまっていた。

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グランドのナイターの灯りがついて、仕事帰りの若者が草野球を始めていた。

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グランドの向こうに、おりから雲間を抜け出た一際鮮明な、まん丸い月が顔を出していた。

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月の明かりとナイターの照明に浮かび上がった楠木の枝で、蝉が忙しげに鳴いていた。

昔から蝉は夜も鳴いていたのだろうか。

「節電の 猛暑に蝉も 貰い鳴き」

なかなかいいぞと、手帳に書き留める。

涼しい風が吹いてきた。

コメント
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