子供達が教えてくれた

　元気な子供達の集団に出会った。

　幼稚園か保育園の遠足だと思うのだが、1単位10名くらいで構成され担当者に連れられたグループが次々と現れた。

　次の日本を背負う子供達の元気なこと賑やかなこと。

　

　駆けっこの前にはちゃんと準備運動をしている。

　１．２．３．４．・・・とちゃんと自分たちで号令をかけながら小さなアスリートはウオーミングアップ余念がない。
　冷たい北風を吹き飛ばす勢いにこちらが元気を貰った。

　

　ふと右手の芝生の方を見ると、持ってきた弁当や飲み物が綺麗なサークル状に整頓されている。

　この丸い輪が何個も並んで出来ていて、それが微笑ましく見る者の心をほっこりさせる。

　整理整頓といえば、平行直角に縦横の線を並べて、などというのが社会での常識になっている。

　丸く集まって、丸く荷物を整頓するというユニークさは大人の社会には見当たらない。

　いじめや差別のない社会は円形から生まれるのかも・・・ふとそう思った。


　「北風を園児の声が暖める」