植木市までテクテク少し距離はあるがウオーキングを兼ねて春の植木市の会場まで歩くことにした。 綺麗な花でもあれば写そうと思ってデジカメを持参した。 (途中の団地の入り口付近にあったお地...
どうやら生活のサイクルが出来上がっているらしく、毎年同じ時期に同じような事をしているなと思う。
去年も丁度今頃植木市に行っている、しかも運動を兼ねて家から歩いて相当にくたびれた等とブログに書いている。
配偶者は友達と例年通り焼き芋を食べるため、二人で植木市に出掛けたが暫くして電話が掛かって来た。
車の後ろをぶっつけたという電話で、車も不具合だと言う。
人身事故ではないし、他車との物損事故でもない、駐車場の後ろの桜の木にぶつけたという。
「バックでぶつかった。前進しようとアクセルを踏んでも車が前に動かないで、後ろにさがった」などと、かなり超難問を投げかけて来た。
「取り敢えず、タクシーででも直ぐ駆けつけて来てよ」というのが電話の趣旨である。
言われるままにタクシーを拾って現場に急行しつつ、車中で事故の想定問題とその解決を考察した。
現場では間抜けな女性二人組が待っていた。
確かに小さな桜の木にバンパーの部分が接触している、臨時の駐車場はある部分から後ろが低くなっていて、自然にユックリ後退してしまう程度の勾配がついていた。
メインスイッチをいれ、ドライブにして静かにアクセルと入れると静かに前進した。
誠にもって正常そのものの動作をしてくれた。
「あれ?さっきはアクセルを踏んでも前進せずにさがってしまったのに・・・。」と配偶者の呟きが・・・。
聞けばバックで駐車したのだが、降りてみてスペースの取り方が不十分だというので、再度乗り込んでスイッチを入れて直ぐ前進しようとしたらアクセルが正常に機能しなかったという話である。
ハイブリッドなのでメインスイッチを入れた後は、全ての機能がOKになるまで警告ランプが点灯して、ドライブモードでも前進しないのだ。
本人は前進するつもりで、効かないアクセルを踏み続けブレーキを解除された車が下がりつつあるのに気づいてブレーキを踏み更に前進しようとブレーキからアクセルに足を移したらまた勾配を下がりはじめたのだ。
本人のブレーキ操作の遅れを桜の木が支えてくれたということだ。
「あっ、そういうことかあ、いや失敗したな、ところでどうやって帰る?送っていこうか?」
「歩いて帰る。ゆっくり焼き芋でも食べて楽しんでくれ」とかなり格好をつけて歩き始めた。
「ご主人大丈夫?」と友人の声、「大丈夫よ、去年は往復歩いたし今年は片道だけだから」と配偶者の声。
この前は車の前の方をこすってくれたし、今度は後ろを凹ませてくれた。僅かだが気には・・・なる。
残るのは横だけだが、横は危ないので御免蒙りたいものだと思いながら、うららかな春の野道を歩いて帰った。