カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

七夕の思い出

2016-08-09 15:56:50 | 日常あれこれ
 今日は旧暦の七月七日、七夕の日である。

 梅雨の最中の新暦の七夕がいかに無理があるかがよく判る。

 七夕というと子供の頃、短冊に筆でいろいろ書いたことを思い出す。

 祖父は、墨を摺るときの水は芋の葉っぱの水玉を使うのが最もいいと言っていた。

 
 (里芋の水玉)

 我が家の庭の隅には、適当に埋めておいた里芋が育って葉を茂らせている。

 葉っぱの先には雨水が美しい水玉になってキラキラ輝いていた。

 この里芋の葉っぱの水玉と、七夕の短冊のキーワードが揃うと祖父と飾った七夕飾りが直ぐ思い出される。

 同級生の男の子が遊びに来ていて、短冊に「天の川」と書いたのが私には読めなかったのだ。

 小学校の1~2年生の頃で「天」という字は知っていたし「てん」と読むことは知っていたが、「あまの川」としか書けない私はこれで天の川なのかと祖父に訊くと、そうなのだと言う。

 その男の子にどうして、天の川と読むことを知っていたのかと訊くと、兄ちゃんが教えてくれたと答えた。

 その時とてもショックを受けたのだ。

 習っていない漢字の読みをすでに彼は知っていたことと、それを教えてくれる兄貴がいるということの二つの理由によって。

 もう何十年も前の話で、中学校を卒業以来その同級生とは一度も会っていない。

 芋の葉っぱの水玉と、七夕と、天の川・・・遠い遠い思い出である。

 「芋の葉の水玉遠く天の川」

 
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コメント
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