カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

はじめに言葉ありき

2017-01-11 11:07:01 | 日常あれこれ
 年末から年始にかけて図書館から借りてきた本を読んでいた。

 ストーリーなどに頭を使わずスラスラ読めて、途中で声を掛けられたら中断できて抵抗なく動ける本ばかりを。

 
 (俳句関連本)
 「生涯七句であなたは達人:辻桃子」「俳句発想法:ひらのこぼ」「一句悠々:正木ゆう子」

 この三冊は直ぐ読み終わったので、続けて「素顔の詩ごよみ:平田朝子」「寺山修司俳句全集」を読んでみた。

 
 (「寺山修司俳句全集」「素顔の詩ごよみ:平田朝子」)

 これを返しに行って直ぐ俳句と詩の本を借りてきた。

 
 (俳句関連本)
 「歌は季につれ:三田完」「こころザワつく放哉(言葉と俳句)」
 NHK出身の三田完の体験や、あらゆる芸能人との交流のエピソードがとても面白かった。

 母との壮絶な確執のようなものが最後にさらりと書いてあって唸らせる。

 
 (詩集関連)
 「啄木・中也・道造 詞華集(夢)」「倚りかからず:茨木のり子」
 中原中也は今NHKEテレの毎週月曜日の「100分で名著」で今週から放送している。

 私としては現在のところ、どういうわけか「茨木のり子」の凛としたという表現がピッタリの詩が好きである。

 最後は井上ひさしの「せりふ集」。

 
 「井上ひさし「せりふ」集」2013,11こまつ座編 新潮社刊

 数多くの井上ひさし作の戯曲の中から107のせりふをピックアップ編集したものである。

 深いことを面白く、が井上の創作の原点なのだが「はじめにことばありき」とかなり創作態度は厳しい。

 作家や詩人・俳人の人となりや時代背景、独特の人間模様などから作られた作品も様々な解釈や深読みがなされがちであるが、要は作者が言わんとすることが読んだ者に伝わらなければ意味が無い。

 ユーモアに溢れた作品群を残した作家の人格崩壊ともいえる生き様があったとしても、作品は別物だ。

 作家の実生活とは別に、作品は単独で生きてく。

 私はそう思う。

 「滑るよに滑らぬように能舞台」

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