季候はいいし秋の阿蘇を散策にどうかと配偶者が言う。
確か先月にパワースポットを訪ねて出かけたことがあったが要望されて引っ込むのは男がすたる。(・・・っといってもすたる程の男でもないが・・・)
昨日オータムジャンボをささやかながら購入した。
しかも高額当選の実績を売り場に掲示してある、二つ隣の町まで出かけて・・・。
黙って秋を探しにも芸がないと、阿蘇の情報を探していたら、宝くじ三社参りなるものが引っ掛かった。
いや正確に、かつ正直に言おう。こっちが引っかけられたのだ・・・。
熊本(大津)からミルクロードを上ると二重の峠に差し掛かり、ちょっと車を降りて参勤交代にも使われた豊後街道の石畳越しに覗くと、阿蘇の山々と火口原の中の町や田んぼが見えた。
一帯はススキの原で火口原から吹き上げる、冷たく感じる秋風にススキの穂が銀色に波打っていた。もう一枚準備して置くべきだったと思わせる風の冷たさ・・・。
まったくナビなしで小国町にある富くじの三社と呼ばれる「両神社」「ケヤキ水源の水神様」「鏡が池の恵比寿様」を訪ねた。ネット情報でGoogleの地図上にプロットされたポイントを探しての旅だったが、これは大いに失敗だった。
結果から言えば、偶然から行き着いたのだが地図上のプロットの位置はまったく違っていた。二カ所が違い、一カ所は神社の名前から場所まで違っていた。
街角に置かれた廃材を使ったオートバイのオブジェなどを見ながら歩いていて偶然一カ所に遭遇し、そこに置いてあったパンフレットから残りの場所を探すことが出来た。
結果的に三カ所でお参りして、御利益のあるお金(五円)を頂いた。
良いことがあったら、その時は返しに来て下さいとのことだった。
そのあと、夏目漱石の「二百十日」の舞台になる内牧温泉へ移動。
そこの宝くじにめっぽう御利益のある「お地蔵さん」にお参りに行った。
三社+お地蔵さんで、申し訳ないがオータムジャンボはほぼ手中にしたも同然だろう。
後はン億円をどう使うかだがこれはあとで考える事にしよう。取り敢えず五円玉はお返しに伺うことにしょう、ン倍返しでいいや。
娘が子供を授かることと安産を祈念して、今度は真面目に阿蘇乙姫にある子安河原観音にお参りに行った。
いずれも一方的な此方の勝手なお願いであるし、神様や観音様に申し訳もないので、写真でUPするのは差し控える。
最後にお願いの儀とは無関係に、南阿蘇の方にまわって根子岳の南側にある色見熊野座神社とその奥にある究極のパワースポットに行った。
神社の裏手から結構な登りをよっこらしょっと。
岩山にとてつもない大穴が開いていて、向こう側は切り立っていて通行できない。
この穴の位置がこの場所での分水嶺で両側に落ち込んでいるのだ。
この開口部の大きさは半端じゃないし、天井部分から最上部までの岩の厚さは20m前後はあると思った。
ちなみに穴の中で、写真を三枚写したが、完全にピントが合って綺麗なものは一枚もなかった。
どうやら何らかのパワーが働いたのでは?などと家に帰って小国町の酒屋で購入した地酒を飲みながら二人で盛り上がった。
とりあえず、見渡す限りの大平原と大きな杉木立の中の、ひんやりしたパワースポットの両方を堪能してお疲れ様の一日は終わった。
車の走行キロは200Kmくらい、歩いた歩数は13519歩。
パワースポットは、パワーを使うところでもあるらしい。