三月二日(月)晴れ。
昨夜、早く寝たためか六時過ぎには目が覚めた。朝食後に事務所へ。私の原稿が掲載されている「実話ナックルズ」の四月号と「インテリジェンス・レポート」が届いていた。
「ナックルズ」は、お世話になったH氏が久し振りに編集長として戻ってきた。そのカムバック第一号に、原稿を掲載させて頂くことは光栄である。昨年末に獄死した、元警視庁警部で死刑囚のS氏について書いた。私は、貧乏性のせいか物が捨てられない。頂いた手紙に限らず送られてきた機関誌・紙などもほとんどとってある。しかし機関誌・紙類などは結局は、置く所がなくなって、何部か残して廃棄する。これが私にとっては中々切ない作業なのだ。
まあ自慢話になるが、昨年、一水会の機関紙「レコンキスタ」の縮刷第二版を出版する際に、木村代表から「どうしても二号分が見つからずに困っている」と連絡を頂いたので、探したら、運よく手許にあった。「レコン」の縮刷版は、私がいなかったならば、出来なかったかもしれないのだ。
特に、左右を問わず獄中者からの手紙は、大切にしてある。今は亡き、見沢知廉氏、三浦和義氏や澤地和夫氏のものなどは、スクラップブックに保存してある。でも最近は、お会いしたことのない獄中者からの手紙などは、申し訳ないが、ダンボールに入れて一まとめにしてある。監獄法の改正により、交通権が緩やかになって以来、かなりの数の手紙が届くので対処できずにいる。
澤地氏は、控訴中に、当時の後藤田法務大臣の死刑執行に抗議して、控訴を自ら取り下げてしまう。その折に澤地氏から頂いた手紙があるが、達筆な氏には珍しく字が乱れていたのが印象的である。
近くの「清水苑」のオヤジが入院しているとのことで、夕方、病院に行ったが、何と、昨日、退院してしまったとのこと。なぁーんだと思ったが、元気になればそれでいい。自宅に戻ってから、家族で夕食。酒を抜こうかと思ったが、大行社の三本菅先生から頂いた、「越の寒梅」を冷蔵庫にひやしてあるので、うふふと一人笑いをしながら飲んだ。「大吼」の校正がひと段落したので、通販で買った、「東映時代劇コレクション」の第五集、美空ひばりの「花笠若衆」という映画を見た。昭和三十三年封切りの映画だが、東映の時代劇全盛時代の映画だけに、良く出来ている。早い話が、時代劇のミュージカルのようなものだ。楽しめた。
※「『保守』の現状を憂うー民族派からの批判」というテーマで書かせてもらいました。