白雲去来

蜷川正大の日々是口実

真面目なだけじゃ、いかんぜよ。

2010-12-10 16:10:59 | インポート

十二月九日(木)晴れ。

 愚妻はまだギブスが取れずにいる。まあ愚妻に罪はないのだが、煩わしいことこの上もない。掃除に洗濯に布団の上げ下げ、プラス食事の準備に片付け。単に、本人だけが手首の骨折で痛い思いをしただけではなく、家族を巻き込んでこれだけの労力を強いられる。愚痴もこぼしたくなると言うわけだ。

 

 午後から事務所で片付け。新しく買った食卓の椅子のせいかどうか分からないが、急に腰が痛くなったので、事務所にあるクッションの効いたものを持ってきた。医者いわく、「マア年とともにあちこちが弱くなってきますからね」。そんなことは言われなくても分かっている。処方箋で湿布を買うように言われたが、無視して帰って来た。

 

 ニュースで知ったのだが、どこかの町の町長さんが財政難を理由に、年間の給与千二百万円を辞退したという。きっと真面目な方なのだろう。町長さんの奥さんいわく「ずっーとなら困りますが、一年間なら我慢します」。正に女房の鏡、大したものだ。

  

 しかし私は、この町長さんのやり方には反対である。町長さんがそうなら、その町役場の職員も見習いなさい。となったら、職員がかわいそうだし、給与の辞退が、私には財政難の解決に結びつくとは思えないのだ。千二百万円ものお金を貰わない覚悟があるならば、そのお金を町の復興や振興のために使った方がよい。例えば、その町の居酒屋やすし屋、あるいは焼肉屋に役場の職員を連れて食べに行く。どのくらいの職員がいるのか分からないが、一回二十万円使ったとして、月に五回は、店を回れる。一回の売上げが二十万円とは、かなり良い方ではないのか。

 

 美容院や床屋、毎月、業種を決めて職員に行かせる。飲み屋や食べ物屋だったら、酒屋の仕入から、肉、野菜など様々な仕入に使われ、還元される。二十万が店はもとより、仕入先までに行き渡る。使われた店も、職員にも感謝され活気が出るのではないだろうか。

 

 チマチマしたことを考えないで、こんな不況の時こそ、要らないと言うのなら、ないと思って手裏剣のように金を使うことも大事なのだ。真面目も良いが、真面目なだけでは、面白くもおかしくもない。どこの町の町長か忘れたが、町の芸者(がいるかどうかは知らないが)を総揚げして三日三晩で千二百万を使ってみなさい。尊敬されますぞ。その時は、誘ってね。

 

 夜は、松本佳展君から頂いた「さつま島美人」を久し振りに梅干を入れたお湯割りでやった。この「島美人」はお湯割が絶品である。


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