五月十四日(土)晴れ。
今日は、中華街の某店で、日頃から親しくさせて頂いている方のお祝いがあり、出かけた。中華街の入り口で、政友皇志会の綿谷政孝会長と大行社の内川徳彦横浜支部長と待ち合わせた。本通りの茶寮にて時間調整をしたのちに、お店へ。
昼食の会である。参加した人たちのほとんどが知人で、料理も美味しいし、和気藹々のうちに、あっという間に二時間が過ぎた。昼間なので、もつぱらウーロン茶ですごしたのが残念だった。折角我慢していたにも関わらず、終了後に、内川氏と、「安記」へ寄り、医者からの警告を無視して、「紅琥珀」という紹興酒を二人で一本だけ飲んで帰宅した。
岐阜の細川先生より勧められた伊集院静さんの「いねむり先生」が面白い。私は、競輪、競馬はもちろんマージャンもゴルフもしたことがない。従って、「いねむり先生」こと、色川武大、または阿佐田哲也の有名な「麻雀放浪記」も読んだことがない。また伊集院氏と色川先生の共通の趣味であった競輪の話などちんぷんかんぷんかと思ったら、その競輪が以外に奥が深いものがあり、感心してしまった。
小説の中に、競輪のレースを予想する場面がある。「⑦番車の斉藤が先行力が一番あるんでしょうが、①番車の山田の後位が片折で、彼は山田の師匠の水口と競輪学校が同期同部屋です。しかも山田の女房のたしか親戚になるんでしょう。山田は斉藤より少し力は落ちますが、うしろにこれだけのしがらみをかかえていれば思い切って先行するんじゃないでしょうか」。
前述のように、私は競輪ファンでないので、こういった分析が、お金を賭ける以上常識なのか分からないが、すごいな、と思ってしまう。私なんぞ、数字に弱く、記憶力もほとんどゼロに近いので、賭け事にまったく向いていない。こんなに奥が深いものに挑戦しても、勝つことなど到底考えられないので、やらなくて良かったと改めて思った。
それとシブイのは、競輪の開催地を巡りながら旅をすることを「旅打ち」と言うそうだ。私も、美味い酒の肴を求めながら旅を続ける「旅飲み」をしてみたいものだ。