四月十日(火)晴れ。京都へ。
今日も五時半に起きて子供の弁当を作った。しかし、子供が登校した後は、再び寝た。起きたのは、九時。慌てて、京都行きの支度。十一時四十九分の「のぞみ」に乗るので、愚妻に新横浜まで送ってもらった。
新幹線で、隠岐康氏と合流。途中でワインでも買って行こうかと思ったが、時間がないので崎陽軒のシュウマイにした。隠岐氏も同じものを買っていたのには大笑い。車中で「燃えよ祖国」の第一稿の校正をした。心地よい陽射しと缶ビールの酔いでウトウトしているうちに京都に着。一年ぶりのことである。ホテルに着いてから旅装を解いて原稿に向かう。
三時半に「京おどり」が行われる会場へ向かうが、途中、桜が満開でその美しさに目を奪われてしまう。サリーからメールが入って、「『京おどり』」の開催される歌舞練場の前は桜がきれいなので堪能して下さい。」
いやはや最高の日に京都に来た。サリーの言葉通り、歌舞練場の前の道は桜が満開。枝垂桜や雪柳などもあってとてもきれいだ。
会場にて、今回招待して頂いた、岐阜大夢館の花房東洋先輩にご挨拶。すでに頭山興助先生や國學院大學の教授、大原康男先生のお二人が到着していた。木村三浩氏も到着。入り口で記念写真を撮った。
四時半開演。第六十三回「京おどり」の演目は、「花都四季栄耀」(はなみやこしきのえいよう)全七景である。昨年は、やはり花房先輩の招待で、同じ京都にある花街、上七軒の「北野おどり」を見せて頂いたが、今回も良かった。本当に「艶やか」と言う言葉がそのまま当て嵌まり、「良くぞ男に生まれけり」と思った次第。
終了後は、花房先輩のお世話で、舞妓さんと一緒に歌舞練場近くのお茶屋で宴会。総勢十二名である。舞妓さんの踊りを見ながら酒を飲むなど、正に男冥利に尽きる。その後、別席に移動する途中で、案内して頂いた舞妓さんが気を利かせて夜桜を見に行こうと言う事になった。平日の夜によくもこんなに人が出ていると驚いたが、その雑踏を舞妓さんを連れて歩くのだから、鼻も高いが、恥ずかしくもある。何しろすれ違う人たちが皆カメラを向ける。
二次会のお店で、少し飲んでから、ちょっとお腹がすいたので舞妓さんの案内で、すし屋さんに行った。ここで隣り合わせになった人たちの中に偶然、毎年お世話になる伊豆の断食、「やすらぎの里」に行っているという人がいて盛り上がった。来年は、貴船の川床でも、何てことをのたまってホテルに戻った。長生きはするものだ。