五月十五日(金)晴れ。
五・一五事件の記念日である。岐阜の花房東洋先輩が、「大夢祭」と称して追悼祭を岐阜の護国神社にて毎年行っている。参加しなければならないのだが、諸般の事情で心参。群青の会の大熊雄次氏が一門を代表して出席。
正午より、古美術商を営む同級生のが主催している古美術市場に久しぶりに顔を出す。と言ってもプロばかりが集う市場に私などが出る幕もなく、ただ様々な骨董品の競りを眺めているだけである。私のお目当ては市場の最後に競られる書画である。荒木貞夫の書が幾枚か出て欲しかったが、プロの商売を邪魔してはいけないと自制した。うーん残念だった。
終了後は事務所へ。何か五・一五事件関係の本でも読もうかとも思ったが、表紙を眺めるだけにした。そう言えば野村先生の句集『銀河蒼茫』に、「図書室にて一句」と題して「書も黴て 古き歳月そのまゝに」があるのを思い出した。今日の骨董市と書棚にある古本を眺めていて、先生のその句がぴったりと当て嵌まった。
三上卓先生の句集「無韻」を事務所から持ち帰へり、読む。表紙の裏には、三上先生の代表句「野火赤く 人渾身のなやみあり」が書いてありしばし見入ってしまった。
夕方、酒の肴を求めてスパーを覘けば、新鮮な「サンマ」が、何と一匹、八十九円で売られていた。この時期にサンマか、とちょっとためらったが六匹購入した。四匹は「蒲焼」に残りの二匹は塩焼きにして家族で楽しんだ。この時期のサンマはやはりカタカナで書くのがいいと思う。漢字で「秋刀魚」と書くと季節感に溢れ、さすがに春に食べる気がしなくなる。
五・一五事件の記念日である。岐阜の花房東洋先輩が、「大夢祭」と称して追悼祭を岐阜の護国神社にて毎年行っている。参加しなければならないのだが、諸般の事情で心参。群青の会の大熊雄次氏が一門を代表して出席。
正午より、古美術商を営む同級生のが主催している古美術市場に久しぶりに顔を出す。と言ってもプロばかりが集う市場に私などが出る幕もなく、ただ様々な骨董品の競りを眺めているだけである。私のお目当ては市場の最後に競られる書画である。荒木貞夫の書が幾枚か出て欲しかったが、プロの商売を邪魔してはいけないと自制した。うーん残念だった。
終了後は事務所へ。何か五・一五事件関係の本でも読もうかとも思ったが、表紙を眺めるだけにした。そう言えば野村先生の句集『銀河蒼茫』に、「図書室にて一句」と題して「書も黴て 古き歳月そのまゝに」があるのを思い出した。今日の骨董市と書棚にある古本を眺めていて、先生のその句がぴったりと当て嵌まった。
三上卓先生の句集「無韻」を事務所から持ち帰へり、読む。表紙の裏には、三上先生の代表句「野火赤く 人渾身のなやみあり」が書いてありしばし見入ってしまった。
夕方、酒の肴を求めてスパーを覘けば、新鮮な「サンマ」が、何と一匹、八十九円で売られていた。この時期にサンマか、とちょっとためらったが六匹購入した。四匹は「蒲焼」に残りの二匹は塩焼きにして家族で楽しんだ。この時期のサンマはやはりカタカナで書くのがいいと思う。漢字で「秋刀魚」と書くと季節感に溢れ、さすがに春に食べる気がしなくなる。