6月22日(水)曇り。
梅雨入りしているのにほとんど雨が降らない。といっても例年のようにこの時期の連日の雨は心がふさぐが、こう雨が降らないと水不足が心配になる。そういえばCCRのヒット曲に「雨を見たかい」と言うものがあった。ザ・カスケイズの「悲しき雨音」、スウイングウエストの「雨のバラード」、小林麻美の「雨音はショパンの調べ」と雨の歌には良いものが多い。
事務所で調べ物をしていたらの昭和51年10月発行の『愛戦』(愛戦情報社発行)と言う機関誌が出てきた。特集は「戦後体制を撃て」で、その中に野村先生の原稿で「記憶喪失症の日本」があった。恐らく先生が千葉刑務所を出所してから精力的に全国を回り、確か昭和50年に米沢で開催された「新しい日本を創る青年集会」での講演をまとめたものを『愛戦』に掲載された。その雑誌が発行された翌年の三月三日に先生は同志らと財界の営利至上主義を撃つ、として財界の総本山である経団連会館を襲撃占拠する。事件で公判を待つ間に出版したのが『友よ山河を亡ぼすなかれ』である。その単行本の中にも収録されている。
「人間であれ国家であれ、自分たちが将来何をすべきかとか、われわれが将来何をしようとかいう『未来』を持てるということは自分たちに「過去」があるからだということを教わったわけです。個人でも国家でも全く同じことです。個人にもし『未来』があるとすれば、それはその人に「過去」がなくてはならない。過去があるから未来があるわけです。『未来』というのは『過去』の投影なんですね」。(「記憶喪失症の日本」)より。