白雲去来

蜷川正大の日々是口実

『日本週報』の特集が凄い。

2022-06-28 15:04:56 | 日記

6月24日(木)曇り。

若い頃ならば、飛び切り美味い食事や酒を楽しんだ翌日は、体に気が漲り、よおーし、と気合で起きたものだが、古希を過ぎると飲んだ翌日はいつも10時過ぎまで起きられずにいる。朝早くから労働に勤しんでいる正しき人たちに平身低頭。スマン、スマンのオスマントルコである。

昼食に近い朝食は、昨日と打って変わって慎ましく赤ウインナー、カリカリベーコンにサニーサイドアップの卵焼き、とろろ昆布のスープ。夜は、冷食の餃子、蒸し鶏、タケノコのから揚げを肴に、お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

事務所の資料棚にあったのが、『日本週報』という雑誌の昭和28年4月号。古書店などで買った記憶がないので、亡くなられた大磯の小早川貞夫先生の遺品だと思う。その雑誌の特集が「政治の腐敗と日本革命」。大川周明、井上日召、津久井龍雄の鼎談の他に石川準十郎、木村武雄、赤尾敏、笹川良一、三上卓と言った大御所が原稿を寄せている。こういった雑誌が忘れられて行くのは実に寂しい限りだ。昭和28年と言えば、今から67年も前で著作権も失効しているだろうから、いずれまとめてみたいと思っている。『日本週報』は何冊か持っているが、特集の良いものが多い。


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南長崎の鰻の名店へ。

2022-06-28 14:47:41 | 日記

6月23日(水)曇り。

随分前の『週刊文春』のコラム、平松洋子さんの「この味」で知ったのが「茂吉の鰻」という話。

歌人斎藤茂吉は、無類の鰻好きだった。いや、好きという言葉から八ミ出してしまう、空前絶後の鰻アディクト(注・常用者、中毒者、熱中者、大のファンぶり)僕だってあたしだって大好物なんですよ鰻、と手を挙げるひとはたくさんおられようが、茂吉ほど鰻を食べに食べたひとをほかに知らない。その破格の行状を明るみに出すのが、『文献 茂吉と鰻』(林谷廣著昭和五十六年〃短歌新聞社刊行)だ。著者は、斎藤茂吉記念館の運営に尽力してきた人物で、斎藤茂吉研究会会長、アララギ会員。いったい茂吉が生涯にどれほど鰻を食べたか、日記や資料を駆使しながら、重箱のすみまでつつきにつついて調べ上げた一大労作である。茂吉の鰻好きはつとに有名ではあったけれど、ここまで微に入り細をうがった調べ物はなく、しかし、「文献」と一歩下がるところが奥ゆかしい。鰻が気になる者として、やっぱりこの本は読んでおかなくちや、とあちこち手を尽くしたが残念ながらまだ手にしていない。

南長崎、と言っても東京の話。ここに鰻の名店があることは以前から聞いていた。本田宗一郎や中曽根総理と言った人たちが愛したお店として有名で、お店の名前はそのまま「鰻屋」。ついにそのお店を訪れる機会が来た。大先輩のお世話で総勢6名での来訪。私のつたない筆では、その鰻の絶品は表現できない。南千住の「尾花」など年に一二度はこういったお店で、食事をしてみたいものだ。まあ贅沢な話ではあるが・・・。諸先輩に感謝合掌。良い一日だった。


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