白雲去来

蜷川正大の日々是口実

たまには鰻。

2023-08-09 17:12:40 | 日記

8月3日(木)晴れ。

「土用」に鰻を食べる機会がなかったので、昼前に意を決して(大げさか)愚妻を伴って東神奈川の「菊屋」へ行った。私の好きなヨコハマの鰻屋は二軒。伊勢佐木町のすぐ近く、吉田橋商店街にある「八十八(やそはち)」と「菊屋」である。もちろん名店と呼ばれるお店は他にもあるのだろうが、私はその二軒しか知らない。関内駅の近くにあるのが「わかな」だが、あまり好きではない。「菊屋」へは昼間のみで酒は飲まず食事だけ。「八十八」では、鰻の前に一杯やるのが楽しみで、特に酒の肴が色々あって嬉しい。また焼酎もヨコハマでは珍しい高知の栗焼酎「ダバタ火振り」がある。通好みの焼酎で、隠れたファンが多い。

鰻と言えばすぐ頭に浮かぶのが歌人の斎藤茂吉。『週刊文春』のコラム、平松洋子さんの「この味」の第二九五回が「茂吉の鰻」。何度かアップしたことがあるが、面白いので是非お付き合いください。「歌人斎藤茂吉は、無類の鰻好きだった。いや、好きという言葉から八ミ出してしまう、空前絶後の鰻アディクト(注・常用者、中毒者、熱中者、大のファンぶり)僕だってあたしだって大好物なんですよ鰻、と手を挙げるひとはたくさんおられようが、茂吉ほど鰻を食べに食べたひとをほかに知らない。その破格の行状を明るみに出すのが、『文献 茂吉と鰻』(林谷廣著昭和五十六年〃短歌新聞社刊行)だ。著者は、斎藤茂吉記念館の運営に尽力してきた人物で、斎藤茂吉研究会会長、アララギ会員。いったい茂吉が生涯にどれほど鰻を食べたか、日記や資料を駆使しながら、重箱のすみまでつつきにつついて調べ上げた一大労作である。茂吉の鰻好きはつとに有名ではあったけれど、ここまで微に入り細をうがった調べ物はなく、しかし、「文献」と一歩下がるところが奥ゆかしい。鰻が気になる者として、やっぱりこの本は読んでおかなくちや、と古書店で探して入手した一冊なのだった」。

東京では、南千住の「尾花」と本田宗一郎が愛した店として有名な、東長崎のその名も「鰻屋」。二軒とも自分で行ったことはなく、お世話になっている方に連れて行った頂いた。浪人風情が簡単に行ける店ではない。



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