なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

頭部打撲で出血

2019年09月08日 | Weblog

 昨日の日直の夕方に意識障害の93歳男性が救急搬入された。頭部外傷だった。

 この方は認知症でグループホームに入所している。前回は肺炎で入院していて、頭部の画像からは前頭側頭型認知症ではないかという記載があった。

 朝にベット下に倒れていて、頭が床で下肢をベットに上げた状態でいるのを職員が発見した。頭を打ったのだろう。施設でそのまま経過をみていたが、昼過ぎから意識が低下してきたため、救急要請した。

 救急隊から連絡が入った時は、意識レベルJCS100です、と報告があった。これは急性硬膜下血腫など頭蓋内出血だろうと思った。当院(脳外科はない)ですぐに検査して、搬送する段取りにした。

 救急搬送中に意識が軽快したという。搬入時は薄く開眼して、名前は言えた。生年月日は生年だけ答えたが、これはもともとそのくらいなのかもしれない。見当識も多分ふだんから難しいのだろう。

 バイタルは問題ないので(血圧は160で高め)、すぐに頭部CTを行った。硬膜下に線状に高濃度のところが見える気もするが、はっきりしなかった。頭位を保てるので、点滴・血液検査を行った後に、頭部MRIも行うことにした。

 頭部MRI FLAIRでは、微細な出血も描出できる。右頭頂葉に脳溝に入り込む高信号を認めた。これはくも膜下でいいいのか、硬膜下なのか。外傷による頭蓋内出血であることは間違いないが。

 地域の基幹病院の、今度は外科系の先生に連絡すると、電話の向こうで近くにいる先生と相談する声が聞こえた。脳外科の先生がいらしたらしい。「(受け入れは)いいよ」という声が聞こえてきて、引き受けてもらった。ここがダメだと遠方の病院をさがすことになるので、ありがたい。急性期を診てもらえれば、その後にすぐ退院できない状態の時は、リハビリ目的で引き取らせていただこう。

 

 

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