昨夜の当直は外科医だった。受診数は11名とそう多くないが、準夜帯・深夜帯にずっと救急搬入・受診があった。地域の基幹病院循環器内科に通院している患者さんが自宅で心肺停止になっての搬入も含まれていた(死亡確認、検死になった)。
うまくいくと水曜日の外科医の時のように、準夜帯に3名で深夜帯受診ゼロのような日もあるので(まれだが、その日内科当番だった当方も助かった)、当直3回分くらい働いたのかもしれない。さらに外科に入院させた患者さんの治療が続く。当直明けの休みもとれず、午後から手術に入るそうだ。
病院に来る途中に、ラジオで昨夜車同士の衝突事故があり、1名が死亡して2名が入院になったというニュースを聴いた。当院には何名搬入されたのだろうかと思いながら病院に来た。
3名の患者さんは3か所の病院に救急搬送になっていた。地域の基幹病院に搬入された方が骨盤骨折(出血性ショック)で亡くなった。県境での事故なので、1名は他県の基幹病院(600床の大病院)に搬入された。当院に搬入されたのは乗用車の助手席に乗っていた50歳女性で、腹痛を訴えていた。
搬入時の腹部造影CTでは異常がなかった。腹膜刺激症状はなく、貧血もない。外科入院で経過観察となったが、入院後も腹痛が続いていた。
再度腹部CTを行うと、腹腔内~骨盤腔内に液体貯留(出血?)を認めた。末梢血で貧血はないという。午後から腹腔鏡下の手術を行って、観察結果で治療を決めることにしたそうだ。お疲れ様です
内科はこれといった重大なことはなく、当方の担当患者さんは今日5名が退院する。集中しているので大安かと思ったが、赤口だった。単に週末だから選んだだけ?。
先週末から、杉山裕章先生の「熱血講義!心電図」(医学書院)を読んでいた。narrow QRS tachycardiaとwide QRS tachycardiaが詳しく記載されているが、後者は難しい。8割はventricular tachycaidia(VT)として、そこに種々のVTらしさを加えてVTの確率を上げていくというが、できそうもない。