三連休は珍しく病院から連絡がなかった。誤嚥性肺炎で入院していた96歳女性は今日の早朝から血圧低下があり、指示の点滴を開始していて、ちょうど病院に来た時に連絡が来た(なんとか復活)。
日曜日に日直だった内科の別の先生は、3名の入院を入れていた(2名は肺炎で1名は腎盂腎炎)。腸閉塞だった66歳女性は外科に回して緊急手術になった。
子宮筋腫の手術既往があり、腹部CTで中等量以上の腹水を認めた。単純CTなので、造影不良域やwhirl signはわかりにくいが、beak sign(鳥のくちばし状の腸管の急峻な閉塞)を認めた。
今日は地域の基幹病院外科から、93歳女性が転院してきた。先週外科医から連絡が来た時に聞いたところでは、お看取りでいいということだったが、家族と話をするとそうでもなかった。
もともとは閉鎖孔ヘルニアで手術をしている。その後癒着性腸閉塞をきたして、入退院を繰り返していた。今回も同様の入院だったが、経口摂取は難しくなり、末梢用の点滴で継続して最終的にはDNARです、という話だった。
長女さんの話では、できるだけ生きていてほしいという。2か月後に長男の孫が結婚するので、できればそれまで生きていてほしいと具体的な目標も出た。
基幹病院は救急病院であり、長くは入院できないのはわかっているというが、当院でしばらく過ごしたらできれば戻りたい(住所的には近い)そうだ。それは難しいと思いますと伝えた(不可能です)。
ということは、高カロリー輸液で維持するしかない。幸いに、末梢のラインがとれなくて挿入したらしい右内頚静脈からCVカテーテルがあるので、そのまま使用できる。高カロリー輸液で安定すれば、療養型病床のある病院と交渉して転院待ちとする。
外科から転院は珍しい、というか初めてかもしれない。地域医療連携室から「看取り係り」として当方への紹介を勧められたのだろう。
三連休を休ませてもらったが(1日は東京のPOCUSセミナー)、今週はセミナー・医師会の会議があり、週末の金土日と内科当番なので、忙しくなりそうだ。