昨晩の第52回戸塚記念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/cf/3c2589883c62347de340ef06db8256e9.jpg)
ローアヴァンフレアが逃げて2番手にヒーローコール。3番手にマイキーマジックとナンセイホワイト。5番手にドラケン。6番手にマンダリンヒーロー。7番手にナガタエースとライズゾーンとコルドゥアン。この後ろは離れてタイガーチャージとヴァレンティヌス。最後尾にコロンバージュという隊列。スローペースでした。
2周目の向正面に入るとすぐにヒーローコールがローアヴァンフレアに並び掛けていき,3コーナーでは単独の先頭に。ここから後ろを引き離していきました。2番手まで追い上げてきたのはナンセイホワイトでその外からマンダリンヒーロー。しかし直線に入ってもヒーローコールとの差は詰まらず,向正面先頭のヒーローコールが快勝。マンダリンヒーローが6馬身差で2着。ナンセイホワイトは一杯になり,最内を突いたドラケンが一旦は3番手に上がり,やはり内を回ってドラケンの外から伸びたタイガーチャージが急追。2頭はほぼ並んでフィニッシュ。タイガーチャージが5馬身差の3着でドラケンがアタマ差の4着。
優勝したヒーローコールは黒潮盃から連勝。南関東重賞4勝目。ここもマンダリンヒーローとの対決。上積みは前走がアメリカからの帰国初戦だったマンダリンヒーローの方が大きかったと思うのですが,差はむしろ開きました。これはおそらく川崎コースへの適性の差が大きかったからだと思われます。3着争いをした2頭がナンセイホワイトと共に力量上位の2頭に次ぐ存在でしたから,順当な決着といえ,着差はともかく概ね現状の力量が表された結果だったとみてよいでしょう。父はホッコータルマエ。フロリースカップ系サンマリノの分枝で母の2つ上の半兄に2001年の函館2歳ステークスを勝ったサダムブルースカイ。
騎乗した船橋の森泰斗騎手は黒潮盃以来の南関東重賞55勝目。第47回以来となる5年ぶりの戸塚記念2勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞64勝目。戸塚記念は初勝利。
河井の真意を歪曲しているかもしれませんが,僕は僕の解釈でさらに河井の論述を追っていきます。
第二部定理三二のラテン語の全文は,Omnes ideae, quatenus ad Deum referuntur, verae sunt.です。このうち,畠中が関係すると訳している部分はreferunturで,これはreferreという動詞の受動形とのことです。これは河井がいっていることであり,ここではそのままそれが正しいとします。つまりこの受動形を畠中は,神に関係する,と訳したわけです。関係するというのは受動形とはいえないと僕は思いますが,神に関係する,といういい方は,神に関係づけられるという意味でなければなりませんので,事実上は受動形であると僕は解します。これは正確な説明になるかどうか分かりませんが,たとえば神と関係するといわれるなら僕はそれは受動形ではないと解するのですが,神に関係するといわれるなら.関係するそのもの.この定理Propositioの場合でいえば観念にとっての受動形であると解するというような意味です。よって河井はここで畠中がこの部分を受動形で訳したといっているのですが,そのことには僕は同意します。
河井によれば,この部分はカーリーEdwin CurleyもカイヨワRoger Cailloisも受動的に訳しているようです。日本語にすれば,神に関係づけられる限りとなっているとのことですから,これは文法的にも受動形であるといえます。アウエルバッハErich Auerbachの訳は,神に関係する限り,となっていて,これは畠中の訳と同じです。ですから文法的には受動形ではないかもしれませんが,事実上は受動形です。河井がもうひとつあげているのはアッピューンCharles Appuhnの訳で,これは,神との関係でみる限り,となっていて,これは能動形とはいえないまでも,受動形ともいえないでしょう。そしてこの訳については,河井はスピノザの意図に近いと評価しています。
スピノザの意図に近いというのは,河井がこの定理を誤った観念idea falsaから真の観念idea veraへのターニングポイントとなっているというように解している点からみるより,たぶん僕が修正した第二部定理三二の意味という観点からみた方が,より明瞭になると思います。
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ローアヴァンフレアが逃げて2番手にヒーローコール。3番手にマイキーマジックとナンセイホワイト。5番手にドラケン。6番手にマンダリンヒーロー。7番手にナガタエースとライズゾーンとコルドゥアン。この後ろは離れてタイガーチャージとヴァレンティヌス。最後尾にコロンバージュという隊列。スローペースでした。
2周目の向正面に入るとすぐにヒーローコールがローアヴァンフレアに並び掛けていき,3コーナーでは単独の先頭に。ここから後ろを引き離していきました。2番手まで追い上げてきたのはナンセイホワイトでその外からマンダリンヒーロー。しかし直線に入ってもヒーローコールとの差は詰まらず,向正面先頭のヒーローコールが快勝。マンダリンヒーローが6馬身差で2着。ナンセイホワイトは一杯になり,最内を突いたドラケンが一旦は3番手に上がり,やはり内を回ってドラケンの外から伸びたタイガーチャージが急追。2頭はほぼ並んでフィニッシュ。タイガーチャージが5馬身差の3着でドラケンがアタマ差の4着。
優勝したヒーローコールは黒潮盃から連勝。南関東重賞4勝目。ここもマンダリンヒーローとの対決。上積みは前走がアメリカからの帰国初戦だったマンダリンヒーローの方が大きかったと思うのですが,差はむしろ開きました。これはおそらく川崎コースへの適性の差が大きかったからだと思われます。3着争いをした2頭がナンセイホワイトと共に力量上位の2頭に次ぐ存在でしたから,順当な決着といえ,着差はともかく概ね現状の力量が表された結果だったとみてよいでしょう。父はホッコータルマエ。フロリースカップ系サンマリノの分枝で母の2つ上の半兄に2001年の函館2歳ステークスを勝ったサダムブルースカイ。
騎乗した船橋の森泰斗騎手は黒潮盃以来の南関東重賞55勝目。第47回以来となる5年ぶりの戸塚記念2勝目。管理している浦和の小久保智調教師は南関東重賞64勝目。戸塚記念は初勝利。
河井の真意を歪曲しているかもしれませんが,僕は僕の解釈でさらに河井の論述を追っていきます。
第二部定理三二のラテン語の全文は,Omnes ideae, quatenus ad Deum referuntur, verae sunt.です。このうち,畠中が関係すると訳している部分はreferunturで,これはreferreという動詞の受動形とのことです。これは河井がいっていることであり,ここではそのままそれが正しいとします。つまりこの受動形を畠中は,神に関係する,と訳したわけです。関係するというのは受動形とはいえないと僕は思いますが,神に関係する,といういい方は,神に関係づけられるという意味でなければなりませんので,事実上は受動形であると僕は解します。これは正確な説明になるかどうか分かりませんが,たとえば神と関係するといわれるなら僕はそれは受動形ではないと解するのですが,神に関係するといわれるなら.関係するそのもの.この定理Propositioの場合でいえば観念にとっての受動形であると解するというような意味です。よって河井はここで畠中がこの部分を受動形で訳したといっているのですが,そのことには僕は同意します。
河井によれば,この部分はカーリーEdwin CurleyもカイヨワRoger Cailloisも受動的に訳しているようです。日本語にすれば,神に関係づけられる限りとなっているとのことですから,これは文法的にも受動形であるといえます。アウエルバッハErich Auerbachの訳は,神に関係する限り,となっていて,これは畠中の訳と同じです。ですから文法的には受動形ではないかもしれませんが,事実上は受動形です。河井がもうひとつあげているのはアッピューンCharles Appuhnの訳で,これは,神との関係でみる限り,となっていて,これは能動形とはいえないまでも,受動形ともいえないでしょう。そしてこの訳については,河井はスピノザの意図に近いと評価しています。
スピノザの意図に近いというのは,河井がこの定理を誤った観念idea falsaから真の観念idea veraへのターニングポイントとなっているというように解している点からみるより,たぶん僕が修正した第二部定理三二の意味という観点からみた方が,より明瞭になると思います。