昨日の午後に韓国のソウル競馬場で行われた国際競走に日本馬が遠征しました。
コリアスプリントGⅢダート1200m。バスラットレオンが2番手,リメイクが8番手からのレース。各馬が内目を開ける中でリメイクは内から進出し,直線入口では6番手付近。直線も逃げた馬が内を開けて走ったので,リメイクはそのまま内から伸び,残り150m付近でその逃げ馬を差して抜け出し優勝。バスラットレオンは逃げた馬にはむしろ差を広げられる形になって3着。
優勝したリメイクはクラスターカップからの連勝で重賞3勝目。父は2016年にUAEダービーを勝ったラニでその母がヘヴンリーロマンス。母の父はキングカメハメハ。日本馬による海外重賞制覇はドバイワールドカップ以来。韓国がパートⅡになってからの重賞を日本馬が制覇したのは初めて。

騎乗した川田将雅騎手はドバイワールドカップ以来の海外重賞4勝目。管理している新谷功一調教師は昨年のUAEダービー以来の海外重賞2勝目。
コリアカップGⅢダート1800m。クラウンプライドは2番手追走から向正面で単独の先頭になり,そこからは逃げる競馬。グロリアムンディは7番手の外から漸進していき,3コーナーでは2番手。直線の入口ではこの2頭が雁行になりました。しかし叩き合いにはならず,途中から逃げたクラウンプライドの方が一方的に突き放していって快勝。グロリアムンディはクラウンプライドには離されたものの2着は確保。
優勝したクラウンプライドは昨年のUAEダービー以来の優勝で重賞2勝目。父は2009年にきさらぎ賞,2010年にマイラーズカップを勝ったリーチザクラウンでその父がスペシャルウィーク。母の父がキングカメハメハで祖母の父がアグネスタキオン。母の3つ上の半姉に2012年にロジータ記念を勝ったエミーズパラダイス。
騎乗した川田将雅騎手は直前のコリアスプリントに続く海外重賞5勝目。管理している新谷功一調教師もコリアスプリントに続いて海外重賞3勝目。
前もっていっておいたように,河井が示している事例に従えば,コンパスを用いて正確な円を描くことは,円の真の観念idea veraを有することに模されなければなりません。しかし実際に僕たちがコンパスを用いて円を描く行為は,円の表象像imagoを僕たちが有することには資するといえますが,円の真の観念を有することにはそれと同じ意味で資するということはできません。よってこの観点からも,河井が示している事例というのは不適切であるように僕には思えるのです。
このことが不適切となってしまうのは,以下の理由によります。
もし現実的に円が存在するのであれば,この円の観念は,第二部定理八系でいわれているように,持続するdurareといわれる存在existentiaを含むことになります。よってこの円,これは現実的に存在するあるひとつの円を前提としますが,この円の本性essentiaというのはこの円に固有の現実的本性actualis essentiaです。これに対して,一端が固定されもう一端が運動する直線によって形成される図形というのを円の形相的本性essentia formalisとしてみた場合は,この円の観念というのは,同じ系Corollariumでいわれているところの,神Deusの無限な観念が存在する限りにおいて存在するといわれる観念です。このことは,こうした観念が僕たちによって認識されるとするならば,僕たちの理性ratioによって認識されるのであって,第二部定理四四系二によって,それは永遠の相aeternitatis specieの下に認識される円の形相的本性であるということからも説明することができますし,一般に事物の本性というのは永遠のaeternus真理veritasであって,持続するものではないということ,つまり昨日も真理で今日も真理で明日も真理であるというように継続していくものではないということからも説明することができるでしょう。そして円の形相的本性がそうしたものであり,そうしたものとして僕たちに認識されるから,この形相的本性は存在するすべての円に妥当するということになるのです。
このことから容易に理解することができるように,僕たちがある事物の形相的本性を認識するcognoscereということを,そもそもある事物の現実的本性に対して適用するということ自体に無理があるのです。そしてその無理が,河井が示している事例の中では犯されているのです。
コリアスプリントGⅢダート1200m。バスラットレオンが2番手,リメイクが8番手からのレース。各馬が内目を開ける中でリメイクは内から進出し,直線入口では6番手付近。直線も逃げた馬が内を開けて走ったので,リメイクはそのまま内から伸び,残り150m付近でその逃げ馬を差して抜け出し優勝。バスラットレオンは逃げた馬にはむしろ差を広げられる形になって3着。
優勝したリメイクはクラスターカップからの連勝で重賞3勝目。父は2016年にUAEダービーを勝ったラニでその母がヘヴンリーロマンス。母の父はキングカメハメハ。日本馬による海外重賞制覇はドバイワールドカップ以来。韓国がパートⅡになってからの重賞を日本馬が制覇したのは初めて。

騎乗した川田将雅騎手はドバイワールドカップ以来の海外重賞4勝目。管理している新谷功一調教師は昨年のUAEダービー以来の海外重賞2勝目。
コリアカップGⅢダート1800m。クラウンプライドは2番手追走から向正面で単独の先頭になり,そこからは逃げる競馬。グロリアムンディは7番手の外から漸進していき,3コーナーでは2番手。直線の入口ではこの2頭が雁行になりました。しかし叩き合いにはならず,途中から逃げたクラウンプライドの方が一方的に突き放していって快勝。グロリアムンディはクラウンプライドには離されたものの2着は確保。
優勝したクラウンプライドは昨年のUAEダービー以来の優勝で重賞2勝目。父は2009年にきさらぎ賞,2010年にマイラーズカップを勝ったリーチザクラウンでその父がスペシャルウィーク。母の父がキングカメハメハで祖母の父がアグネスタキオン。母の3つ上の半姉に2012年にロジータ記念を勝ったエミーズパラダイス。
騎乗した川田将雅騎手は直前のコリアスプリントに続く海外重賞5勝目。管理している新谷功一調教師もコリアスプリントに続いて海外重賞3勝目。
前もっていっておいたように,河井が示している事例に従えば,コンパスを用いて正確な円を描くことは,円の真の観念idea veraを有することに模されなければなりません。しかし実際に僕たちがコンパスを用いて円を描く行為は,円の表象像imagoを僕たちが有することには資するといえますが,円の真の観念を有することにはそれと同じ意味で資するということはできません。よってこの観点からも,河井が示している事例というのは不適切であるように僕には思えるのです。
このことが不適切となってしまうのは,以下の理由によります。
もし現実的に円が存在するのであれば,この円の観念は,第二部定理八系でいわれているように,持続するdurareといわれる存在existentiaを含むことになります。よってこの円,これは現実的に存在するあるひとつの円を前提としますが,この円の本性essentiaというのはこの円に固有の現実的本性actualis essentiaです。これに対して,一端が固定されもう一端が運動する直線によって形成される図形というのを円の形相的本性essentia formalisとしてみた場合は,この円の観念というのは,同じ系Corollariumでいわれているところの,神Deusの無限な観念が存在する限りにおいて存在するといわれる観念です。このことは,こうした観念が僕たちによって認識されるとするならば,僕たちの理性ratioによって認識されるのであって,第二部定理四四系二によって,それは永遠の相aeternitatis specieの下に認識される円の形相的本性であるということからも説明することができますし,一般に事物の本性というのは永遠のaeternus真理veritasであって,持続するものではないということ,つまり昨日も真理で今日も真理で明日も真理であるというように継続していくものではないということからも説明することができるでしょう。そして円の形相的本性がそうしたものであり,そうしたものとして僕たちに認識されるから,この形相的本性は存在するすべての円に妥当するということになるのです。
このことから容易に理解することができるように,僕たちがある事物の形相的本性を認識するcognoscereということを,そもそもある事物の現実的本性に対して適用するということ自体に無理があるのです。そしてその無理が,河井が示している事例の中では犯されているのです。