ホクトベガメモリアルの昨晩の第20回スパーキングレディーカップ。

互角の発馬になったブルーチッパーが前に。ホワイトフーガが押さえながら2番手。3番手にヴィータアレグリアとタイニーダンサー。1コーナーに入るあたりでこの後ろは5馬身くらいの差がつきました。最初の800mは49秒8のミドルペース。
向正面に入るとホワイトフーガがブルーチッパーに並んで2頭で逃げる形に。やはり3番手で併走していたヴィータアレグリアとタイニーダンサーに3馬身くらいの差をつけました。3コーナーを回ったところでホワイトフーガが単独で前に。交わされたブルーチッパーも3馬身くらいは離されましたが2番手からまた前を追い,2馬身くらいで3番手併走から先に動いたヴィータアレグリア。さらに2馬身くらいでタイニーダンサーという隊列に。ホワイトフーガは最後は止まり加減になったので再びブルーチッパーとの差は詰まりましたが,動いたときの貯金が大きく難なく優勝。2馬身差の2着にブルーチッパー。一番外に出たタイニーダンサーがヴィータアレグリアを捕まえて6馬身差の3着。ヴィータアレグリアはさらに3馬身離されて4着。向正面で離れた5番手にいたクラカルメンがハナ差まで迫って5着。上位4頭が抜けていると思われただけにこの差なら健闘でしょう。
優勝したホワイトフーガは1月のTCK女王盃以来の重賞4勝目。ここは上位4頭がそれぞれ一長一短。この馬の場合ですと能力は明らかに最上位ですが斤量は不利でした。結果的にいえばそれくらいは相殺できるだけの能力差があったようです。斤量が不利にならないような瞬発力の勝負にしなかったのも奏功したといえるでしょう。3歳前半よりは折り合えるようになっているものの,今日のレースぶりですと距離が伸びたときに一抹の不安を感じないでもありませんでした。父はクロフネ。母の父はフジキセキ。祖母がドバイソプラノ。
騎乗した蛯名正義騎手は第3回,16回を制していて4年ぶりのスパーキングレディーカップ3勝目。管理している高木登調教師はスパーキングレディーカップ初勝利。
『エチカ』で推論とは第二種の認識cognitio secundi generisによる事物の認識のことを意味します。したがって推論の基礎になるのは共通概念notiones communesです。これは思惟の様態としては個別性を示す観念ideaではなく一般性を意味する概念notioですが,第二部定理三八および第二部定理三九から分かるように十全な認識です。すなわち真の認識です。
第二部定理四〇は,人間の精神のうちにある十全な観念を十全な原因として生じるいかなる観念も十全な観念であることを示しています。したがって,十全である共通概念を十全な原因として発生するすべての観念は十全である,すなわち真であることになります。ですから僕たちが共通概念を基礎として何かを認識するということがあれば,それはすべて十全な認識であることになります。よって共通概念を基礎とした推論に依拠する限り,僕たちは事物を十全に認識する,真に認識するということになります。
第二部定理四三では,僕たちは事物を真に認識しさえすれば,自らが事物を真に認識しているということを同時に知るので,その真理性については疑うことができないとされています。これがスピノザの哲学における真理の「しるしsignum」を意味します。要するにそれはこうした認識作用そのものの内的特徴denominatio intrinsecaから得られるのであり,認識する事物の外的特徴denominatio extrinsecaには依拠しないのです。つまり僕たちは共通概念に基づく推論をする限り,いい換えれば第二種の認識で物事を認識していく限り,事物を真に認識するし,それと同時に真理の「しるし」を得ることもできることになるのです。
スピノザの哲学においてこのことは,Xの観念とXの観念の観念は同一個体であるという,ふたつの平行論のうちの思惟属性内の平行論から帰結しています。デカルトはこの種の平行論者ではありませんから,僕たちにとっての真理の「しるし」が確実な認識に依拠するということを,これと同じ仕方で導き出すことはできないかもしれません。ただ,それが確実な認識のうちにあるのであり,認識される事物のあり方には依拠しないという点ではスピノザと同じ立場です。ただし,確実な認識の基礎がどういう観念であるかという点では相違があります。

互角の発馬になったブルーチッパーが前に。ホワイトフーガが押さえながら2番手。3番手にヴィータアレグリアとタイニーダンサー。1コーナーに入るあたりでこの後ろは5馬身くらいの差がつきました。最初の800mは49秒8のミドルペース。
向正面に入るとホワイトフーガがブルーチッパーに並んで2頭で逃げる形に。やはり3番手で併走していたヴィータアレグリアとタイニーダンサーに3馬身くらいの差をつけました。3コーナーを回ったところでホワイトフーガが単独で前に。交わされたブルーチッパーも3馬身くらいは離されましたが2番手からまた前を追い,2馬身くらいで3番手併走から先に動いたヴィータアレグリア。さらに2馬身くらいでタイニーダンサーという隊列に。ホワイトフーガは最後は止まり加減になったので再びブルーチッパーとの差は詰まりましたが,動いたときの貯金が大きく難なく優勝。2馬身差の2着にブルーチッパー。一番外に出たタイニーダンサーがヴィータアレグリアを捕まえて6馬身差の3着。ヴィータアレグリアはさらに3馬身離されて4着。向正面で離れた5番手にいたクラカルメンがハナ差まで迫って5着。上位4頭が抜けていると思われただけにこの差なら健闘でしょう。
優勝したホワイトフーガは1月のTCK女王盃以来の重賞4勝目。ここは上位4頭がそれぞれ一長一短。この馬の場合ですと能力は明らかに最上位ですが斤量は不利でした。結果的にいえばそれくらいは相殺できるだけの能力差があったようです。斤量が不利にならないような瞬発力の勝負にしなかったのも奏功したといえるでしょう。3歳前半よりは折り合えるようになっているものの,今日のレースぶりですと距離が伸びたときに一抹の不安を感じないでもありませんでした。父はクロフネ。母の父はフジキセキ。祖母がドバイソプラノ。
騎乗した蛯名正義騎手は第3回,16回を制していて4年ぶりのスパーキングレディーカップ3勝目。管理している高木登調教師はスパーキングレディーカップ初勝利。
『エチカ』で推論とは第二種の認識cognitio secundi generisによる事物の認識のことを意味します。したがって推論の基礎になるのは共通概念notiones communesです。これは思惟の様態としては個別性を示す観念ideaではなく一般性を意味する概念notioですが,第二部定理三八および第二部定理三九から分かるように十全な認識です。すなわち真の認識です。
第二部定理四〇は,人間の精神のうちにある十全な観念を十全な原因として生じるいかなる観念も十全な観念であることを示しています。したがって,十全である共通概念を十全な原因として発生するすべての観念は十全である,すなわち真であることになります。ですから僕たちが共通概念を基礎として何かを認識するということがあれば,それはすべて十全な認識であることになります。よって共通概念を基礎とした推論に依拠する限り,僕たちは事物を十全に認識する,真に認識するということになります。
第二部定理四三では,僕たちは事物を真に認識しさえすれば,自らが事物を真に認識しているということを同時に知るので,その真理性については疑うことができないとされています。これがスピノザの哲学における真理の「しるしsignum」を意味します。要するにそれはこうした認識作用そのものの内的特徴denominatio intrinsecaから得られるのであり,認識する事物の外的特徴denominatio extrinsecaには依拠しないのです。つまり僕たちは共通概念に基づく推論をする限り,いい換えれば第二種の認識で物事を認識していく限り,事物を真に認識するし,それと同時に真理の「しるし」を得ることもできることになるのです。
スピノザの哲学においてこのことは,Xの観念とXの観念の観念は同一個体であるという,ふたつの平行論のうちの思惟属性内の平行論から帰結しています。デカルトはこの種の平行論者ではありませんから,僕たちにとっての真理の「しるし」が確実な認識に依拠するということを,これと同じ仕方で導き出すことはできないかもしれません。ただ,それが確実な認識のうちにあるのであり,認識される事物のあり方には依拠しないという点ではスピノザと同じ立場です。ただし,確実な認識の基礎がどういう観念であるかという点では相違があります。
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