スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

TOKYO MX賞東京スプリング盃&第二部定理四四

2012-03-07 18:45:05 | 地方競馬
 次の開催からナイターとなる大井競馬。この冬ラストの昼間開催のメーンは第3回東京スプリング盃
 再内枠を利してバトルファイターの逃げ。わりと早めに先頭に立ちましたので,最初の600mが35秒3と,ミドルペースといってもいいくらいのものになりました。このためファイナルスコア-,セントラルコースト,フジノウェーブ,ダイワディライト,ディアーウィッシュ,リアライズノユメ,ネイキッド,イーグルショウといったあたりまで,前の集団がごった返しての追走に。
 直線に入ると粘るバトルファイターを,わりと内目を捌いて出てきたフジノウェーブが楽々と交わし,あとは抜け出して3馬身半もの差をつけて快勝。バトルファイターが一杯に粘って2着。3着は馬場の外目を中団から伸びたセイントメモリーとイーグルショウの争いとなり,一旦はセイントメモリーが前に出ていたのですが,内からまた差したイーグルショウ。
 優勝したフジノウェーブ昨年のこのレース以来の勝利で,南関東重賞は6勝目。第1回の覇者でもあり,このレース3連覇です。ほかに重賞でも2勝。ここはどの馬が1番人気になるのかすら予想が困難なレースでしたので,これだけの差をつけて勝ち馬が出たのは個人的にやや意外。もちろん能力的には勝つだけの力があるというか,最上位と思われますので,10歳とはいえ,順当な勝利といえる面もあります。勝ちタイムは昨年よりも遅いくらいで,現時点の能力を十全に発揮したら,ほかの馬が意外と走れなかったというところでしょうか。半兄に重賞1勝のキネティクス
 騎乗したのは大井の坂井英光騎手で,昨年の船橋記念以来の南関東重賞制覇。東京スプリング盃は初勝利。管理しているのは大井の高橋三郎調教師で,こちらはこのレース3回ともすべて勝ったということになります。

 第三種の認識に関して,これを論理的に考察していくということには困難が伴います。あるいはそれ自体が語義矛盾であるともいえるでしょう。よって,あくまでも第二種の認識との関連で探求していかざるを得ません。しかし第二種の認識というのは共通概念を基礎とした認識であって,第二部定理三七から,あくまでもある個物の十全な観念というわけではありません。いい換えれば,人間の精神のうちにある共通概念があって,この共通概念を基礎としてその人間が何事かを概念するのだとしても,そのことを第二部定理九をそのまま用いることによって説明することは,実は不可能であるということになります。したがって以下に進める僕の考察は,あくまでもこの様式に則していると考えられなければならないと僕が理解する限りでの,人間の精神による事物の概念,第二部定義三説明における意味での概念であるということになります。そしてたぶんこのことは,スピノザの哲学の全体を通していうならば,非常に重要なことだと思いますから,誤解を避ける目的から,さらにこの点について,『エチカ』の他の部分も援用しておくということにします。まずは第二部定理四四です。
 「事物を偶然としてでなく必然として観想することは理性の本性に属する」。
 この定理というのは,理性が第二種の認識であるということに注意するなら,それだけで帰結するといっていいでしょう。すなわち,理性による事物の認識というのは,ある十全な観念が形成されるということを意味します。したがって第二部定義四により,事物の真の観念が形成されるということになるのです。つまりその観念は第一部公理六によってその対象ideatumと一致します。しかるにあらゆる事物は第一部定理一五により神のうちにあります。そして神というのは第一部定理一一により必然的に存在します。よってあらゆる事物の存在は必然的です。そしてこのことは事物の存在にだけ適用されるのではなく,第一部定理二六により,事物の作用にも適用されなければなりません。いい換えれば事物の存在も作用も必然的です。よって理性の本性には,事物の必然的な認識が属していなければなりません。

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