[あらすじ] 「わかる」ために「わけ」てゆくと、
部分だけを見ることに陥りがちだ。
分析して理解を進めると、木を見て森を見ない状態になる。
木のことには詳しいが、森がどうしてできているのかとんとわからない。
「わかる」ことは「わける」ことなので、ものごとがバラバラになってしまい、
全体像はかえって見えなくなるのだ。
全体を把握するためには、だから、わかろうとする以外の方法を取ると良い。
それは . . . 本文を読む
「わかる」
という言葉がある。
他動詞「分ける」と対になっている自動詞だと考えられる。
「受ける」と「受かる」の対のようなものだ。
「試験を受ける。」「試験に受かった。」
というふうに対で使うことができる。
しかし、
「答えが分かった。」とは言うが、
「答えを分ける。」とは言わない。
「分かる」は「分ける」から独立した使い方をするようになっているが、
もともとは、「分かった」は「分けることがで . . . 本文を読む