[あらすじ] 同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々、
10日間のショートステイ。
留守の間に亡父の元書斎を片付けて、滑り止めのワックスを塗り、
飼い犬ジーロくん14歳が落ち着いて過ごせる場所を作るのだ。
12月2日(月)16時前に、散歩に出る。
朝は雨で、散歩に出られなかったので、欲求がたまっている。
外に出ると、尻尾を立てて嬉しそうにリードを引いて歩く。
大好きな友達Sさんの家の角まで来たら、Sさんが道で立ち話をしているのが見えた。
ぐいぐいとそっちへ向かう。
上2行の主語は犬ジーロくんである。
いつものように、こころよく庭に入れてくれる。
そして、やわらかいジャーキーを持ってきて、食べさせてくれた。
夜の餌が食べられなくなるから、ちょっとにしとき。
餌はただの餌じゃなくて、腎臓療養食だから。
オヤツはおしまい。
すると、庭を探索に行った。
飼い主の私と犬のお友達Sさんは、もっぱら介護の話題で盛り上がる。
20分もしゃべっただろうか。
ぼつぼつ帰ろうかと思ったら、犬ジーロの様子がおかしい。
「ケッ。 ケッ。 ケッ。」と
間をおいて、首を振りながら息をついている。
何か拾い食いでもして、歯の間に小枝でも挟まったのではないだろうか。
以前もそういうことが有った。
その時にも似た感じで、目が不安な色をしている。
体を抱きかかえ、口の中に指を入れて探る。
何か挟まっていたとしても、まずよほど大きな物でもなきゃ、分からない。
しかし、様子が変わってきた。
全身が振るえ始め、立っていられなくなり横倒しになった。
口からよだれを泡吹き、四肢が痙攣する。
5歳から10歳くらいまでの間、年に0~2回くらいの発作を目撃した。
てんかんだと思われる。
いつも、発作は2分前後でおさまった。
しかし、今回はちょっと長い。
Sさんも必死で撫でてなだめてくれる。
「大丈夫だよ、ジーロ。やだよう、ジーロ。」
3~4分経って、うんちのにおいがする。
良い感じの便が出ている。
犬の身体を抱き上げて少しずらした。
Sさんが始末してくれる、とスコップを取りに行った。
痙攣がおさまってきた。
しかし、それも1分足らずの間で、また振るえが強くなってきた。
これがまた4~5分続いた。
身体を反らせるから、頭をぶつけたり地面にこすれて怪我しないように、
私はずっと片手で頭を抱き上げて、
もう一方の手でスマホを取り出して、友人Mに電話をかけた。
2回かけて出なかった後、コールバックが有ったが取れず、すぐに掛け直した。
何か汚れても良いように敷いて、車で来てください。と頼む。
今思えば、判断も遅かったし、友達の車の汚れを気にしている場合でもなかったが、
まあ、急いだところで発作の時間5分はすぐに経つ。
こんなふうに書くとご心配をかけると思うので先に結果を書いておく。
命に別状は有りませんでした。
ただ、後遺症らしきものが出た。
さらに今思えば、発作直後にその症状は出ていた。
友人Mの車が着いた時、犬ジーロくんは無事に庭を歩いて、しかし、
アジサイの株の枝の間に頭を突っ込んで、身動き取れなくなっていた。
「うちのLもやってたわ。」と言って、Sさんはアジサイの枝を掻き分けてくれる。
動けるようになったらなったで、前進して今度はオリーブの木の根元にめり込んで行く。
それを抱き上げ、Mの車に乗る。
一旦、自宅の駐車場に行ってもらい、私の車に乗り換えた。
Mもついて来てくれると言う。
病院の待ち時間も長いだろうから、何か自分の手仕事の物でも持って来て、
というわけで、数分後にM宅前へ。
Mを待ちながら、動物病院に電話して、事情を話す。
「ご心配だったらいらしてください。」
だよね。
※
さて。
一気に診断結果に飛ぶよ。
レントゲンと超音波と血液検査。
内臓に問題の所見は無い。
残るは脳。検査するとなると、MRI。
そこまでやるか。
というのが一つの問題。
発作が5分以上長く続くと、脳に問題が残るおそれが有る。
呼吸もうまくできないからだ。
では発作が始まって5分以内に動物病院に着くことができるか、というと
こりゃまた難しい。
※
そんなこんなで、家に戻った。
帰宅してほどなく、犬ジーロは眠りに入った。
ひと安心。
私は部屋の片付けの続きを少しした。
しかし、30分足らずでまた犬ジーロは目を覚ました。
それから、部屋の中をずんずん歩き回り、角っちょに行っては鼻を突っ込む。
母の書類の入った段ボールが置いてあるごちゃごちゃの上も歩いて、はまる。
バッグのつるや電源コードに足を引っかけて、はまる。
普段は怖がって入らない風呂場にも入る。
石油ストーブのわきにはまって熱くなる。
これは危ない。
ストーブはあえて部屋のど真ん中に置いた。
これなら通過するだけで済む。
隅々が安全なように物を移動した。
ずっと歩き回り続けて、次第に足がもつれたようになっている。
1時間半も歩いたところで、私は抱いてマットに乗せてやり、
尻を撫でて座らせ、抱きかかえて横にならせた。
頭を撫でてやると頭が下がり、眉間を撫で上げていると目蓋が下がる。
やがて、寝た。
※
そして2時間半後、起き出して、また歩き始めた。
歩いては隅っこで数十秒間はまる。
そして別の隅っこに移動してまた数十秒はまる。
これの繰り返し。
寝かしつけようとしても、抵抗して立ち上がる。
たっぷり1時間半も歩き回ってやっと疲れて、
寝かしつけられる。
それを、夜中に2回やった。
歩き回っている間は私も起きていて安全を確認する。
※
こりゃ眠れん。犬も私も。
どうしたもんでしょうな。
朝は普段どおりに散歩に行った。
餌も食べた。
今日は、昼間の行動の様子を見る。
自分で就寝することさえできれば、良いように思う。
あと、発作中に出てから次がまだなので、排便を見届けたい。
まったく、
老母のいないショートステイ中のできごとで、良かった。
10日間のショートステイ。
留守の間に亡父の元書斎を片付けて、滑り止めのワックスを塗り、
飼い犬ジーロくん14歳が落ち着いて過ごせる場所を作るのだ。
12月2日(月)16時前に、散歩に出る。
朝は雨で、散歩に出られなかったので、欲求がたまっている。
外に出ると、尻尾を立てて嬉しそうにリードを引いて歩く。
大好きな友達Sさんの家の角まで来たら、Sさんが道で立ち話をしているのが見えた。
ぐいぐいとそっちへ向かう。
上2行の主語は犬ジーロくんである。
いつものように、こころよく庭に入れてくれる。
そして、やわらかいジャーキーを持ってきて、食べさせてくれた。
夜の餌が食べられなくなるから、ちょっとにしとき。
餌はただの餌じゃなくて、腎臓療養食だから。
オヤツはおしまい。
すると、庭を探索に行った。
飼い主の私と犬のお友達Sさんは、もっぱら介護の話題で盛り上がる。
20分もしゃべっただろうか。
ぼつぼつ帰ろうかと思ったら、犬ジーロの様子がおかしい。
「ケッ。 ケッ。 ケッ。」と
間をおいて、首を振りながら息をついている。
何か拾い食いでもして、歯の間に小枝でも挟まったのではないだろうか。
以前もそういうことが有った。
その時にも似た感じで、目が不安な色をしている。
体を抱きかかえ、口の中に指を入れて探る。
何か挟まっていたとしても、まずよほど大きな物でもなきゃ、分からない。
しかし、様子が変わってきた。
全身が振るえ始め、立っていられなくなり横倒しになった。
口からよだれを泡吹き、四肢が痙攣する。
5歳から10歳くらいまでの間、年に0~2回くらいの発作を目撃した。
てんかんだと思われる。
いつも、発作は2分前後でおさまった。
しかし、今回はちょっと長い。
Sさんも必死で撫でてなだめてくれる。
「大丈夫だよ、ジーロ。やだよう、ジーロ。」
3~4分経って、うんちのにおいがする。
良い感じの便が出ている。
犬の身体を抱き上げて少しずらした。
Sさんが始末してくれる、とスコップを取りに行った。
痙攣がおさまってきた。
しかし、それも1分足らずの間で、また振るえが強くなってきた。
これがまた4~5分続いた。
身体を反らせるから、頭をぶつけたり地面にこすれて怪我しないように、
私はずっと片手で頭を抱き上げて、
もう一方の手でスマホを取り出して、友人Mに電話をかけた。
2回かけて出なかった後、コールバックが有ったが取れず、すぐに掛け直した。
何か汚れても良いように敷いて、車で来てください。と頼む。
今思えば、判断も遅かったし、友達の車の汚れを気にしている場合でもなかったが、
まあ、急いだところで発作の時間5分はすぐに経つ。
こんなふうに書くとご心配をかけると思うので先に結果を書いておく。
命に別状は有りませんでした。
ただ、後遺症らしきものが出た。
さらに今思えば、発作直後にその症状は出ていた。
友人Mの車が着いた時、犬ジーロくんは無事に庭を歩いて、しかし、
アジサイの株の枝の間に頭を突っ込んで、身動き取れなくなっていた。
「うちのLもやってたわ。」と言って、Sさんはアジサイの枝を掻き分けてくれる。
動けるようになったらなったで、前進して今度はオリーブの木の根元にめり込んで行く。
それを抱き上げ、Mの車に乗る。
一旦、自宅の駐車場に行ってもらい、私の車に乗り換えた。
Mもついて来てくれると言う。
病院の待ち時間も長いだろうから、何か自分の手仕事の物でも持って来て、
というわけで、数分後にM宅前へ。
Mを待ちながら、動物病院に電話して、事情を話す。
「ご心配だったらいらしてください。」
だよね。
※
さて。
一気に診断結果に飛ぶよ。
レントゲンと超音波と血液検査。
内臓に問題の所見は無い。
残るは脳。検査するとなると、MRI。
そこまでやるか。
というのが一つの問題。
発作が5分以上長く続くと、脳に問題が残るおそれが有る。
呼吸もうまくできないからだ。
では発作が始まって5分以内に動物病院に着くことができるか、というと
こりゃまた難しい。
※
そんなこんなで、家に戻った。
帰宅してほどなく、犬ジーロは眠りに入った。
ひと安心。
私は部屋の片付けの続きを少しした。
しかし、30分足らずでまた犬ジーロは目を覚ました。
それから、部屋の中をずんずん歩き回り、角っちょに行っては鼻を突っ込む。
母の書類の入った段ボールが置いてあるごちゃごちゃの上も歩いて、はまる。
バッグのつるや電源コードに足を引っかけて、はまる。
普段は怖がって入らない風呂場にも入る。
石油ストーブのわきにはまって熱くなる。
これは危ない。
ストーブはあえて部屋のど真ん中に置いた。
これなら通過するだけで済む。
隅々が安全なように物を移動した。
ずっと歩き回り続けて、次第に足がもつれたようになっている。
1時間半も歩いたところで、私は抱いてマットに乗せてやり、
尻を撫でて座らせ、抱きかかえて横にならせた。
頭を撫でてやると頭が下がり、眉間を撫で上げていると目蓋が下がる。
やがて、寝た。
※
そして2時間半後、起き出して、また歩き始めた。
歩いては隅っこで数十秒間はまる。
そして別の隅っこに移動してまた数十秒はまる。
これの繰り返し。
寝かしつけようとしても、抵抗して立ち上がる。
たっぷり1時間半も歩き回ってやっと疲れて、
寝かしつけられる。
それを、夜中に2回やった。
歩き回っている間は私も起きていて安全を確認する。
※
こりゃ眠れん。犬も私も。
どうしたもんでしょうな。
朝は普段どおりに散歩に行った。
餌も食べた。
今日は、昼間の行動の様子を見る。
自分で就寝することさえできれば、良いように思う。
あと、発作中に出てから次がまだなので、排便を見届けたい。
まったく、
老母のいないショートステイ中のできごとで、良かった。
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