犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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あるかせぎ

2019年09月01日 | 毎月馬鹿
[あらすじ] テオ・ヤンセンの作品を小っさくしたような、
風力で動く二足歩行ロボットのキットを組み立てた。
[あらすじ] 5月末にスマホに替えて、歩くとポイントが貯まるアプリを入れた。
店員は飲み代をポイントでゲットしていると言ったが、
どう計算しても、年に一回飲みに行くために一日三万六千歩が必要だ。

なんとか、ポイントを取れないだろうか。
一日に三万六千歩を歩くのはキツい。
インチキして歩数を稼げないか。

万歩計はカタカタ振るとカウントが上がる。
しかし、スマホの歩数計は、
万歩計のように振っても反応はしない。

歩くと、重心が揺れる。
二足歩行ロボットの筒の中の玉が左右に行き来するのは
重心移動によって歩く形を模している。

ロボットの動きがぎくしゃくしているのは、
重心の揺れをとても単純化しているからだ。
その動きは上下だけじゃなく、左右にも揺れる。
横に寝かせた8の字のような軌跡を描く。

そういう重心移動を感知してカウントするのがスマホの歩数計だ。
振るくらいじゃごまかされない。
ちゃんと歩かないとダメだ。

おお、いや、
私の代わりに歩く物がいるじゃないか。
風力二足歩行ロボットだ。



ロボットの背中にスマホをくくりつけてみた。

回しっぱなしの扇風機の前に置く。
おお、歩く歩く。
写真を撮る。

我が家は、老母のいる部屋の隣の部屋にしかクーラーが無いので、
部屋の境目に扇風機を置いて、クーラーで冷えた空気を送り出すようにしている。
どうせ点けっぱなしなのだ。

アプリを開いてみると、ちゃんと歩数をカウントしている。
しかし、歩調が遅い。

1分間歩かせてみて歩数計を見ると、17歩進んでいた。
計算しやすく1分間に18歩とすると、
目標の三万六千歩を歩くためには
2000分つまり33時間20分つまり1日と9時間20分かかる。

ダメだ。
一日に三万六千歩を歩かないと、年に一回飲みに行くだけのポイントが貯まらない。
やはり、インチキなんか通用しないのだ。



いや、あれだ、扇風機の風力だ。

扇風機の風の強さを1で使っている。
これを強くすれば、ロボットのプロペラの回転も速くなり、
歩調も速くなるじゃないか。

やってみた。
ウチの扇風機は強さが3段階有る。
3のボタンを押してみた。

わははは!
プラスチック製のロボットは、カシャカシャカシャと必死の様子で歩く。
かわいそうだが、滑稽。
がんばれがんばれ、私の代わりにがんばれよー

1分間歩かせてみて歩数計を見ると、50歩進んでいた。
計算しやすい。
目標の三万六千歩を歩くためには
720分つまり12時間が必要だ。

これなら、家にいる間、扇風機の前でロボットを歩かせておけば、
年に一回、ポイントで飲みに行ける。



しかし、ロボットは歩いて前進して、扇風機の風から外れてしまう。
これはいかん。
もうひと工夫必要だ。

ルームランナーに乗せれば良い。
小さなルームランナーを作るか。

いや、そうだ、レコードのターンテーブルの上に置けば良い。
ロボット本体が前進しないように、
針のアームを利用して柵にして、そこにロボットを固定した。



ロボットは扇風機の風を受け、ターンテーブルの上を淡々と歩き続けている。
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