イラガの幼虫の棘はすさまじい。
初めて見るものをなんでも怖がる飼い犬ウーゴは線香の煙から逃げる。
ってな話をしてきましたが。
もう一つ、夏の怖い話を。
※
それは、スズメバチだ。
東京都下、緑ゆたかな深大寺の町に住んでいる。
このところ、週に一度くらいはお見掛けしている。
恐怖心のせいで大きく見えているだけで、
実はアシナガバチも数えてしまっているかもしれない。
いづれにしろ言えることは、
手で払いのけてはいけない!
ということだ。
最近ハチと出会ったうち、4回は友人と一緒にいた。
私が「あっ、あぶない!」と思わず言うと、
4人とも、サッと体を動かすと同時に、手で払ったのだ。
もっと危ない。
払った手がハチに当たったら、反撃される。
こちらから何もしなければ、わざわざ刺してきたりはしない。
ハチに気付いたら、手で払ったりしないこと、
そーっとその場から離れることだ。
私が「あぶない!」などと言ったから
思わず手で払ったのだろう。
私は、相手が既にハチだと気付いているだろうと思ってしまっていた。
自分の身の周りをハチが飛んでいるんだから、羽音に気付いているだろう、
と思ったのだ。
そうでもなかったようだ。
※
スズメバチにマークされたことが有る。
大きめの木がまばらに生えた林の中、
一本の木の下で、幹に添って立って、本を読んでいた。
すると、向こうから「ブーーン」と大きな羽音の大きなハチが飛んで来た。
そんなに大きいほうではないが、スズメバチだ。
そのハチは、まっすぐ私に近寄って来て、
私の顔の右前の空中にホバリングした。
実際は数十秒間だっただろうけれど、
それは永遠にも思える時間だった。
私の右頬に、ハチの羽ばたきの風圧が当たる。
近い。
近いよ。
動いたら追われるのではないか。
動いたら攻撃の意志と取られるのではないか。
息を殺して、視線も動かさず、ただじっと立ち続けた。
もし刺されたらどうしよう。
犬も連れている。
慌てて走ったりしたら、血流が良くなって、毒が回ってしまう。
そっと歩いて、最寄りのコンビニに行って、事情を話して電話を借りて、
すぐ近くに住む友人Mに電話をして、近くの大学病院に連れて行ってもらうか。
友人Mの携帯電話の番号を暗唱してみる。言える。
私は携帯を持ち始めるのが遅かったから、何度もかけたMの番号だけは記憶している。
朝早いけれど、Mなら出てくれるだろう。
ああしかしMは夜の間、携帯の電源を切っていたりする。どうかどうか
などと考えていると、
ハチは何で気が済んだのか分からないが、飛び去って行った。
※
なぜ気が済んだのか分からないところが怖い。
その木に巣が在ったわけではなかったのだろう。
※
こちらから攻撃さえしなければ、刺されはしない。
とも、言いきれない。
こちらが攻撃の意図を持っていなくても、
その行動が相手にとって攻撃と映るものであれば、
反撃のきっかけになる。
たまたま手が当たっちゃった。
というのは勿論いけない。
ハチがそこにいると知らずに、
ずんずん進んだところにいたら、これも攻撃と見られかねない。
私は駅の雑踏の中で、遠くの発着表示板を見ようとしていたら、
その中間にいたオッサンに絡まれたことが有る。
「何ガンくれてんだオラ!?」
ごもっともである。
(この時はすごまれたことに気付かないふりをしてすーっと去って事なきを得た。)
また、巣の近くに長いこと立っているのも、いけない。
養蜂家さんが私に教えてくれた。
「人間と同じですよ。
自分の家の前に知らない人が立ってたら、イヤでしょ?」
ほんとだわ。
※
怖いのは、
相手がどんなことをイヤがるのか、知らないことだ。
知らないうちに、相手に自分がイヤがらせをしてしまっていることだ。
突然ブチ切れてくる相手が怖いのではない。
それには相応の理由が有るのだ。
本日言いたいことは、
羽音が聞こえたら、咄嗟に手で払ったりしてはいけない
ってこと。
平和な夏を過ごしましょ。
初めて見るものをなんでも怖がる飼い犬ウーゴは線香の煙から逃げる。
ってな話をしてきましたが。
もう一つ、夏の怖い話を。
※
それは、スズメバチだ。
東京都下、緑ゆたかな深大寺の町に住んでいる。
このところ、週に一度くらいはお見掛けしている。
恐怖心のせいで大きく見えているだけで、
実はアシナガバチも数えてしまっているかもしれない。
いづれにしろ言えることは、
手で払いのけてはいけない!
ということだ。
最近ハチと出会ったうち、4回は友人と一緒にいた。
私が「あっ、あぶない!」と思わず言うと、
4人とも、サッと体を動かすと同時に、手で払ったのだ。
もっと危ない。
払った手がハチに当たったら、反撃される。
こちらから何もしなければ、わざわざ刺してきたりはしない。
ハチに気付いたら、手で払ったりしないこと、
そーっとその場から離れることだ。
私が「あぶない!」などと言ったから
思わず手で払ったのだろう。
私は、相手が既にハチだと気付いているだろうと思ってしまっていた。
自分の身の周りをハチが飛んでいるんだから、羽音に気付いているだろう、
と思ったのだ。
そうでもなかったようだ。
※
スズメバチにマークされたことが有る。
大きめの木がまばらに生えた林の中、
一本の木の下で、幹に添って立って、本を読んでいた。
すると、向こうから「ブーーン」と大きな羽音の大きなハチが飛んで来た。
そんなに大きいほうではないが、スズメバチだ。
そのハチは、まっすぐ私に近寄って来て、
私の顔の右前の空中にホバリングした。
実際は数十秒間だっただろうけれど、
それは永遠にも思える時間だった。
私の右頬に、ハチの羽ばたきの風圧が当たる。
近い。
近いよ。
動いたら追われるのではないか。
動いたら攻撃の意志と取られるのではないか。
息を殺して、視線も動かさず、ただじっと立ち続けた。
もし刺されたらどうしよう。
犬も連れている。
慌てて走ったりしたら、血流が良くなって、毒が回ってしまう。
そっと歩いて、最寄りのコンビニに行って、事情を話して電話を借りて、
すぐ近くに住む友人Mに電話をして、近くの大学病院に連れて行ってもらうか。
友人Mの携帯電話の番号を暗唱してみる。言える。
私は携帯を持ち始めるのが遅かったから、何度もかけたMの番号だけは記憶している。
朝早いけれど、Mなら出てくれるだろう。
ああしかしMは夜の間、携帯の電源を切っていたりする。どうかどうか
などと考えていると、
ハチは何で気が済んだのか分からないが、飛び去って行った。
※
なぜ気が済んだのか分からないところが怖い。
その木に巣が在ったわけではなかったのだろう。
※
こちらから攻撃さえしなければ、刺されはしない。
とも、言いきれない。
こちらが攻撃の意図を持っていなくても、
その行動が相手にとって攻撃と映るものであれば、
反撃のきっかけになる。
たまたま手が当たっちゃった。
というのは勿論いけない。
ハチがそこにいると知らずに、
ずんずん進んだところにいたら、これも攻撃と見られかねない。
私は駅の雑踏の中で、遠くの発着表示板を見ようとしていたら、
その中間にいたオッサンに絡まれたことが有る。
「何ガンくれてんだオラ!?」
ごもっともである。
(この時はすごまれたことに気付かないふりをしてすーっと去って事なきを得た。)
また、巣の近くに長いこと立っているのも、いけない。
養蜂家さんが私に教えてくれた。
「人間と同じですよ。
自分の家の前に知らない人が立ってたら、イヤでしょ?」
ほんとだわ。
※
怖いのは、
相手がどんなことをイヤがるのか、知らないことだ。
知らないうちに、相手に自分がイヤがらせをしてしまっていることだ。
突然ブチ切れてくる相手が怖いのではない。
それには相応の理由が有るのだ。
本日言いたいことは、
羽音が聞こえたら、咄嗟に手で払ったりしてはいけない
ってこと。
平和な夏を過ごしましょ。
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